今年の受験生は新型コロナウイルスの影響で4月に発令された緊急事態宣言や大学入試改革により新しい入試制度の移行期間となり、大きな影響をもたらしたことは間違えないだろう。そんな今年の受験も共通テストまで残り3日となり、最後の追い込みが始まっている。そこで、今回は試行問題の英語[リーディング] で出題された問題である「factとopinion」に関する問題について解法のポイントをまとめておくことにしよう。
まずは実際の試行問題から問題のみ抜粋をしている。実際に長文を読んで解きたい方は、リンクページを以下に貼っておくので参照をしていただけると助かります。
[出典: 平成30年度 試行問題 第2問 [B] 問2]
Your team will support the debate topic, “Mobile phone use in school should be limited.” In the article, one opinion (not a fact） helpful for your team is that [ 12 ].
In the article, one opinion (not a fact) helpful for your team is that
① it is necessary for students to be focused on studying during class.
② students should play with their friends between classed.
③ the government will introduce a new rule about phone ～.
④ using mobile phones too long may damage students’ eyes.
まずはfactとopinionについて日本語で考えてみましょう。以下の内容がfact(事実)なのかopinion(意見)なのかを考えてみることにしましょう。
①「ここを右に曲がれば駅があります」
②「私は彼のことが好きです」
③「新型コロナウイルス感染拡大防止のためには、緊急事態宣言を出すべきです」
④「大学に行くことは就職をするには重要です」
それでは答え合わせをしてみましょう。
①は変わることのない事実ですから、factになります。
②は主観が入っていることから、opinionになります。
③は「～すべきだ」という主観が入っていることから、opinionになります。
④はfactでもopinionにもなり得るでしょう。このような問題は共通テストでは出題されにくいと考えられますが、日常生活ではfactとopinionが完全に分かれるとは限らないことも知っておくとよいでしょう。
ここまで「日本語」を使って考察をしてきましたが、opinionには「～するべき」や「かわいい」のような形容詞などの主観的な表現が使われることを感じてもらえたのではないかと思います。このことから、opinionになりやすいものをまとめておくと以下のようになります。
opinionは「① 助動詞(shouldなど)」と「② 形容詞」がopinionになります。助動詞はshould「～すべきだ」・must「～に違いない」などの意思表明の度合いを表すときに使うため、主観的な表現となり、opinionになりやすいのは言われれば当たり前かもしれません。また、形容詞の場合は、「かわいい」といった形容詞ではopinionになりますが、dead「死んでいる」の場合にはopinionにはなりませんので、すべての形容詞がなるわけではないことには注意が必要です。判別方法としては、「かなり」を前につけて意味が通るかを確認するといいでしょう。(〇「かなりかわいい」×「かなり死んでいる」) またここで注意をしておきたいのは、ここまで説明をしてきたのは、factとopinionを判定する手段であり、本文の内容と一致しているかまで判断はしなければいけない！このことには注意をしておいてください。
factとopinionの判断方法について述べてきましたが、言われてみれば当たり前だろうと思うかもしれません。試験本番では当たり前と思えない知識は使いものにはならないと思います。共通テストまで残り3日ですが、受験生の方は、短いようで時間はあります。是非とも最後の最後まで悔いのないように勉強をして欲しいと思っています。
共通テスト試行問題リンク abm.php (dnc.ac.jp)
