akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

教育業界のアルバイトと社員

教育業界の社員になってもうすぐ1年が経とうしていて、受験の結果も続々と出てきている中で、アルバイト時代と私が抱く感情は異なっていることに気付きました。もちろん担当生徒が合格したら、一緒になって喜びますが、アルバイト時代とは何か違った感覚があり、心から嬉しいと感じることが出来ていないように感じました。それは、1年しか担当していないから、感情が薄れていることもあるかもしれませんが、おそらく生徒と向き合う時間が少なかったことが原因だったと思います。アルバイト時代は、毎週のように授業で会って、時には厳しいことを言ったり、どうやったら志望校に合格するための授業が出来るのか、勤務時間外でも研究をしていました。そんな中で、生徒を送り出していたからこそ、合格すれば一緒になって心から喜ぶことも出来たし、不合格になってしまえば自分の指導力も含めて申し訳ない気持ちになったのでしょう。このように考えれば、大学生のときは、ほとんどアルバイトしかしていなかった自分が経験した喜びはもう味わえないのかもしれません。私はアルバイト時代にも教育業界にいたからこそ、比較することが出来るのは今までメリットに感じていましたが、デメリットに働いているのかもしれません。例えば、同期を見ていると、月に1回ぐらいしか会っていない生徒でも、合格したら心から喜べるのは、ある意味で羨ましいようにも思う出来事でもありました。

ここまではアルバイトと社員との感じた違いを書きましたが、これで終わってしまうと「アルバイトとして働けばよい」と読んでいる方は感じてしまうと思いますので、私が社員という中でも授業をしないという選択をした理由を少しばかり書いていきたいと思います。アルバイト時代を振り返って見れば、授業をしていないときは、ほとんど教材作成にあてる日々でした。また講習期間になれば、授業を80分の授業を1日6コマやることも多くありました。このようなことを生涯続けていけば、体がおかしくなるのも目に見えていました。さらに、大学3年生のときよりも大学4年生の方が同じ勤務をしていても、体がついていかないこともあり、体力的な問題も1つは挙げられます。他にも、アルバイトでは、雇用が安定しないことも挙げられます。そのようなことを天秤にかけたときに、授業をするという選択を辞めることにしたのでした。教育業界で働く中では、授業や生徒指導だけをしていれば良いという会社はないでしょう。業界が縮小する中で、集客を意識した募集活動は大切ですし、校舎運営をしていくことも重要になります。一方で、授業は私が大学生のときあったように、アルバイトで担っているところも多いのが現状です。そんなことは多かれ少なかれ分かってはいたけれども、こんな気持ちを抱かされることで、本当に生徒のために、仕事をしているのか分からなくなってきました。もちろん、生徒面談という形で生徒と関わっていますが、毎週のように生徒と面談をすることはなく、多くても月に1回程度です。そうなれば思い入れがなくなるのも当然だろうし、社員になればこのようになってしまうのも当然なのかもしれません。

私は雇用の安定や体力を考慮して、天秤にかけて選んだ選択であり、両者を取ることは出来なかったでしょう。どちらを選んだ方が正解だったかは進んだ道にしか答えはないけれども、考えさせる出来事でした。