akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

グリーン車

私が勤務している塾では、教科を教えるのはプロの講師が担当しており、全国トップクラスの講師が集まっている。先日、私はある講師の先生とお話をする機会があり、他塾でも教えている先生でもあるので、業界について少しお話をした。今回はそのときのエピソードを実名でお話をすることは出来ないが、「グリーン車」を題材に、塾・予備校の現状を書いてみようと思います。(※ ここからは便宜上、A塾とBゼミナールで表記をします)

この先生は、私が勤務しているA塾では首都圏地区に出講をしているが、Bゼミナールでは首都圏・名古屋地区に出講をしている。そのこともあり、Bゼミナールでは週1回は名古屋に出張をしているっため、前日の夜に首都圏で現役生の授業を21時40分まで授業をした後に、家に帰宅して、次の日は名古屋で9時から始まる授業に間に合うように、新幹線に乗るそうです。さらに、名古屋の授業が終わった翌日は、9時から新宿で授業があるので、名古屋に日帰り出張を毎週繰り返しているそうです。この話を聞くと、移動で時間が取られたりするので大変そうに感じるのですが、その先生は、A塾よりもコマ給が高いそうで、辞められないそうです。

他の視点で考えてみると、東京から名古屋まで新幹線を使うことは、運営面でも交通費やときには宿泊費もかかったりするので、必ずしもプラスになるとは限らないようにも思います。しかし、コストがかかる中でも、地区をまたがっても出講依頼をするのは、講師の質と経費を天秤にかけたときに、講師の質を担保するための現れだと思います。しかし、塾・予備校業界は縮小をしている中で、経費を削減したいこともあり、ここ数年は、新幹線代は「グリーン車」料金を負担してくれていたのですが、「指定席」料金に変更になったそうでした。講師をかなり売りにしているBゼミナールでも、このような用途でも削減をしているのは、意外でした。ちなみに、東京から名古屋まで「のぞみ号」では片道、指定席が11090円、グリーン車が14680円となり、差額は3590円となるので、1学期12回・2学期12回の計24回出講をしたと仮定すれば、3590×2(往復)×24(回数)=172320円の削減になるので、かなり額としては大きくなるでしょう。ちなみに、この先生は、自費で毎回グリーン車に乗車しているそうです。

ここからは少し話は脱線をしますが、宿泊日についてA塾とBゼミナールで比較をしてみたいと思います。このようにレギュラーの授業では日帰りになることが多いですが、講習期間になれば、宿泊することもあると思います。A塾とBゼミナールで比較をしてみると、A塾は1泊あたり1万円、Bゼミナールは1泊あたり1万5000円となっているそうです。この5000円の違いで宿泊できる場所もかなり変わってくるように感じました。

今回は塾・予備校の講師に対する待遇面でお話をしてきました。大手になればなるほど、講師の質を担保するために待遇を良くすることは避けられないと思います。その理由には、他塾に流入することを避けなければいけないからです。しかし、業界全体を見れば、年々厳しくなる中で、何かを削減することも必要であるだろうし、収入を増やすために授業料の値上げなどもしなければいけないこともあるでしょう。そんなときに、優先順位を立て、限られた資金を使い、何に使うのかを考えることが大切であり、求められているのかもしれません。