akshota0407の日記

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基礎学力をつけることの重要性

私も受験生のときには、答えというものを出すことが目的になったり、そのために入試傾向や公式を覚えたりしていたり、何となく問題集を解いていた時期もあったように思える。問題が出来ていれば、実力がついていると自覚して、問題が出来ていないときは、たまたま出来なかったと自分に言い訳をして、ちゃんと復習をせずに、そのまま次に進んでしまう。すべての教科に当てはまらないにしても、どんな受験生にも、苦手教科はこのような傾向があるのではないだろうか。言い換えれば、自分と向き合うことが逃げているようにも見受けられる。今回は、今の時期に知っておきたい、基礎学力をつけることの重要性をお伝えしたいと思います。

先日、浪人生が早稲田大学・法学部の過去問を借りに来た。借りた詳細までは分からないが、早慶志望クラスであることから、おそらく過去問を解きたくて借りに来たのではないだろうか。このような行動を見て、言い方は厳しいかもしれないが、昨年度に合格点まで届かなかった理由を客観的に見ることが出来ておらず、何を具体的にやるべきか分かっていないと思ってしまう。そして、仮に合格最低点に限りなく近かったとしても、今年度は合格できるとは限らないし、余裕をもって合格を勝ち取るために、何をするべきかを考えることが出来ていないように感じた。もしかしたら、1年かけて勉強をすれば、合格すると自分の中で思っているのかもしれません。そんな現実は甘いものではありません。

現役生も同じで、授業を受けて予習と復習をすれば、成績が上がると思っている人もいるでしょう。授業を最大限活用してもらうためには、自分の弱点分野を見つけ、自宅学習に活かすまでやらなければいけない。そこで、初めて何が足りていないのかを知ることが出来る。さらに、このような授業を受ければ成績が上がると誤解をしてしまうのは、大前提としての「基礎知識」が抜けているように感じます。例えば、英語であれば、英単語・熟語を授業ですべて網羅することは出来ません。さらに、理系であれば圧倒的に授業時間が少ないため、演習時間まで十分に担保することが出来ていないことが多いです。このことからも基礎学力をつけることの重要性を理解していただけるのではないでしょうか。

受験生にとって、基礎学力を夏休みまでに完成することが必要と言われています。その理由には、大きく2つあります。1つ目は、夏休み以降も基礎学力をつけていたら、受験に間に合いません。秋には過去問演習や総まとめをする時期であるので、基礎をやっている時間はありません。2つ目は、受験まで近づくにつれて、時間やゴールを意識する結果、物理的にも心理的にも、基礎に戻ることが出来なくなるからです。だからこそ、今の時期は基礎固めが本当に重要であることを認識してもらいたいものです。

このように、自分で正しく考えて行動が出来なくなっているのは、自分のプライドといった心理的なものもあるかもしれません。話は少し脱線しますが、どんな業界でもそうですが、「光」の部分しか公表はしません。塾・予備校で言えば、合格実績にあたるでしょう。実際には、志望校に合格できなかった「影」の部分があります。まだ新年度が始まって間もない時期だからこそ、自分の勉強方法を再点検して、合格に向けて軌道修正することが出来ます。自分の勉強方法を見直すいい機会にしてもらいものです。