akshota0407の日記

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過去問 VS 予想問題

受験シーズンが到来する中で、直前期にはこんな質問を多く受ける。「過去問」と「模試や直前講習などの予想問題」のどちらが効率よく勉強できるのかと質問されるが、おそらく人によって考え方が割れてしまう質問であるだろう。もちろん、わざわざどちらかを選び論争にする必要はなく、両方やればよいと考える方もいるとは思いますが、限られた時間で効率よく勉強をしたい直前期の受験生にとってみれば、質問をしたくなる気持ちも分かるだろう。それは受験生側だけでなく、予備校側にも影響をしている。例えば、ある予備校は、今まで志望校対策の直前講習は「オリジナル予想問題」を採用していたが、「過去問」に変更となった。このように「過去問」と「予想問題」をどららを勉強していくかはたびたび議論になるだろう。今回はそれぞれのメリットやデメリットを交えながら、効率よく勉強するための方法を紹介していきたいと思います。

① 過去問

過去問は実際に出題された問題であるため、配点までは分からないことが多いが、何割ぐらい出来たかの自己採点から、志望校までの距離や時間配分などの本番想定で出来ることが大きなメリットである。他にも、「どんな分野が出題されやすいのか」や「どんな傾向があるのか」などの敵を知るという意味での役割としても大きな意味がある。しかし、特に旧課程から新課程に変わると、出題範囲が変わることで、近年の本番形式で合わせて演習することは難しくなり、予想問題の方が本番に近い形になることもあるだろう。

② 予想問題

予想問題の良いところは、各塾や予備校の直前講習や市販の問題集を使えば、かなり練習量をたくさん確保できることである。例えば、市販で売られている赤本であれば、3年分~5年分が一般的であるため、練習量をたくさん確保することが難しい。しかし、あくまでも予想問題であるため、本番の入試と比べてしまうと「質」が落ちてしまう。その理由には、そこまでの労力や時間が「入試問題」とは大きく異なっている。例えば、入試であれば1年単位で問題を作成されることは多いが、模試やテキストの予想問題は1年単位で作ることはマレである。もちろん、そこに当てられる「時間」や「経費」も大きく異なり、どんなによいものを作っても劣ってしまうのは、仕方がないことではある。

ここまで、「過去問」と「予想問題」のメリット・デメリットを伝えてきました。私は使い分けて勉強をしていけばよいと考えており、中立の立場ではあります。その理由は、あくまでも「過去問」や「予想問題」を解くことは、志望校に合格するための手段であり、問題を解くことが目的ではありません。例えば、早稲田大学政治経済学部のように、過去問が少ない場合で、本番と近い形の練習をしたい場合は、予備校の直前講習で「早大政経)総合問題」の講座を受講すればよいと思います。また、試験時間内で解けるかどうかを試すために、「過去問を解く」の目的意識が大切だと思います。もちろん、教育業界ではたらく私にとっては、立場上、直前講習の講座に誘導をしますが、「本番の最終確認のリハーサル」と目的を明示しており、緊張感をもった環境で、実際に解きシュミレーションできるのは、予想問題(直前講習)の売りになる1つでしょう。(問題は劣ってしまうかもしれませんが)受験生には、残りの期間を有効的に使ってもらうために目的を明確にして、手段を選ぶことが必要とされているのでしょう。