akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

思考力に関する問題(シェリルの誕生日)

今回は「思考力」を使った入試問題を題材にブログを書いてみたいと思います。今回扱う問題は、2024年青山学院大学・教育人間科学部・心理学科・小論文の試験で出題された入試問題で、小論文の試験とされていますが、与えられた条件から誕生日を推論する問題であり論理的思考力を必要とする問題でした。実はこの問題は、2015年 シンガポール&アジア数学オリンピックで出題されており、シェリル(Cさん)が友人のアルバート(Aさん)とバーナード(Bさん)という設定であることから、シェリルの誕生日として有名な問題です。それでは、まず問題を見ていくことにしましょう。

次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。

AさんとBさんは、Cさんの誕生日を知りたいと思っています。Cさんは、自分の誕生日をAさんとBさんに当ててもらうために、以下の候補日を提示しました。

5月15日、5月16日、5月19日

6月17日、6月18日

7月14日、7月16日

8月14日、8月15日、8月17日

そのうえで、Cさんは、Aさんには「月」の正解だけを、Bさんに対しては「日」の正解だけを教えました。Aさん、Bさんは、互いにその正解を教え合うことはできません。そのうえで、AさんとBさんのあいだで、次のような会話が交わされました。

Aさん:「私はCさんの誕生日がまだわかっていないけれども、BさんもCさんの誕生日がまだ分かっていないことは分かっています。」

Bさん:「最初は、Cさんの誕生日が分かっていなかったけれども、Aさんの発言を聞いて、いま分かりました。」

Aさん:「それならば、私もCさんの誕生日が分かりました。」

さて、Cさんの誕生日は、10通りの候補のうちの、どの日だったのでしょうか。

【出典 2015年 シンガポール&アジア数学オリンピック(SASMO)】

設問  Cさんの誕生日を答えなさい。

 

【解答・解説編】

Aさん(「月」の正解)とBさん(「日」の正解)の会話内容を整理すると以下のようになる。

読者のみなさんは問題を解くことは出来ましたか?なかなか面白い問題と感じた方もいれば、こんな問題を大学入試にするのはどうなのかと疑問をもつ方もいるかもしれません。また、受験生は、このような問題に慣れていない人が多いと思われます。その理由として、今までの大学入試は知識を中心とした出題であったので、このような思考力に関する勉強が手薄くなっているため、仕方がありません。そんな中で、新課程入試により、共通テストも大きく変わり、上智大学青山学院大学をはじめとした大学では、学部によって出題科目が異なっており、なかなか今までの教科学力では対応が出来ない入試が増えています。実際に、今年度から早稲田大学でも社会科学部や人間科学部を中心として大きく入試が変わります。このことをネガティブに捉える方もいますが、個人的には、時代が変われば、社会で必要とする学力やスキルも変わっていくため、変化することは必要だと思います。しかし、あくまでもこの制度を決めているのは大人であり、受験生が犠牲者にならないように、この変化をちゃんと情報を公開することは必要であり、大学が行わなければいけない義務とも言えるでしょう。少し話が脱線をしてしまいましたが、大学受験の勉強が社会人になって役立つことは残念ながら少ないですが、このような問題に関する物の考え方や見方は役に立つかもしれません。そんなことを考えていくと、この問題から学べることも多いことに気付けるのではないでしょうか。