今回は2025年7月15日に東京科学大学が2028年度以降に入試変更が予告された。今回のブログではその内容と入試変更における影響を見ていきたいと思います。
入試変更のポイントは大きく2点あり、1点目は「共通テストの成績を合否判定に使用をするということ」です。現在の東京科学大学では、共通テストの成績は第1段階選抜のみ使用をすることになっているため、最終的な合否を決めるときには共通テストの成績を含めずに大学独自試験のみで合否を決めますが、今回の入試改革により共通テストの成績を150点に圧縮をして合否判定に使用をすることになります。共通テストと大学独自試験の得点は150点:750点=1:5であるので、大学独自試験の割合が非常に高いことには変わりはありませんが、最終的な合否判定で共通テストの国語・地歴公民・情報が点数に含まれることになるのは大きな変更点と言えるでしょう。ちなみに、配点という観点で着目をすると、英数理の割合は840点/900点(93.3%)、国語は30点/900点(3.4%)、地歴公民・情報はそれぞれ15点/900点(1.7%)となるので、英数理の割合がほとんどなので、国語・地歴公民・情報が合否にはほとんど影響をしないという見方も出来てしまいます。いずれにしても、今までの入試が実質的には英数理で合否判定をしていたこともあるため、少し緩和の方向に進んでいると言えるでしょう。私のあくまでも推測になりますが、推薦入試が普及することで、専門性よりもバランスの取れた学生が欲しいという大学の現れが少しずつ出ているのかもしれません。また、大学が発表した内容にも大学の統合も関係をしているようで、医学部は共通テストを合否判定に使用していること(医学部の場合は共通テストと大学独自試験の得点は180点:360点=1:2)や基礎学力をもった学生に来てもらいたいという狙いもあるのでしょう。
2点目の変更点は「大学独自試験における試験時間」の変更です。数学の試験時間を180分から150分に変更、理科(2科目選択)の試験時間を各120分から90分に変更を発表しています。医学部に統一をすることが目的なのではと思いましたが、医学部の試験時間は数学が120分、理科は2科目で120分であるため、この試験時間変更が直接的な統一という意味はないかもしれません。一方で、試験時間だけを見ると東工大らしさは無くなっており、試験時間が減っても、今まで出題された高い思考力を問うようなレベルの問題が出題されるかどうかは実際に行われた入試問題を見ないと最終的には分かりませんが、注目をするべきポイントとなるでしょう。一方で、入試変更後も大学独自試験の得点は900点中750点であり得点比率は83%を占めるため、他の国公立大学よりも比率は高いため、大学独自試験を重視していく流れは変わらないでしょう。
このように2つの変更点を見ると、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合をしたことで、この入試改革は東工大らしさは入試から緩和する動きがこの入試変更が読み取れるます。このことはマイナスに聞こえるかもしれませんが、お互いが築き上げたよいものを活用していき、その中で検証をしていくことがよりよいものを生み出すために必要だと思います。今後の東京科学大学の動きは着目するポイントと言えるでしょう。
【参考文献】