今回のブログでは、7月16日の日本経済新聞の記事で、「ベネッセの強みである赤ペン先生の添削指導」を高校に導入をする記事を見ました。今回はこの内容における概要とベネッセの強さなどを個人的な考えも多く含みますが、ブログを書いてみたいと思います。
この記事やベネッセのホームページから見ると、試験的な導入という背景が強く、導入1校目として神奈川県でもトップの進学校である横浜翠嵐高校(2024年度の東大合格者74名、2023年度の東大合格者44名)で7月から実施をするということで始まっています。ちなみに、横浜翠嵐高校は2024年度の東大合格実績はかなり高い結果となっており、教育業界に働いている方であれば知っている方も多いでしょう。この導入により、さらに進学実績に貢献されるのかどうかやどんな教育をされているのかは注目に値する内容であり、かなりインパクトも大きく、成功すれば他の学校からも導入につながる可能性は高いでしょう。また、このような学校で試験導入ができるのはベネッセの信頼や模試などの営業などの大きなチカラも背景にあることも言えるでしょう。大企業だからこそ、進学実績の強い高校とタックをできる強さはあるのでしょう。
さて、ここからはサービスの概要に内容について見ていきましょう。今回の横浜翠嵐高校の場合、高1・2生の生徒700名の数学を対象に実施ということで、実施回数は夏秋冬の3回実施予定で、学校の勉強と負担がないような設定となっており、学校と両立が出来る体制になっていると思います。使用用途に関しては記載がないので、授業の教材として使用するのか、家庭学習用で採用するのかは分かりませんが、このサービスでは、生徒は採点以外に「解答のポイント、答案の改善点、復習のためのアドバイス」を行うことで模試と差別化をしており、より個の学習指針を提示するような役割があり、先生側には「出題背景情報、添削問題分析結果、類題」を提示することで「分析」の役割を担います。このように生徒側と先生側のニーズに応えるようなサービスであることは言えるでしょう。
また、このような取り組みに踏み切っている背景には、ベネッセ側にとっての施策はもう1つあると考察します。それは、進研ゼミの高校講座の会員者数が関係をしています。2024年3月期の進研ゼミ高校講座の会員者数は70万であり、同年の中学講座は247万人と考えると、会社としても強化をしていかないといけない市場であることは間違えないでしょう。また、進研ゼミは2023年度よりも会員数はどの部門も減少をしており、241万8000人の生徒減となっています。進研ゼミの強みである赤ペン先生と利用者拡大に向けた取り組みとして、生み出されたのが高校との連携だったのではないでしょうか。
ベネッセに限らず、多くの利用者を獲得することにつなげるため、学校に導入する事例は、他にも取り入れられている事例は他にもあります。例えば、ある学校では代ゼミの模試をサブスク契約で1年間5000円で受け放題の契約をしています。生徒にとっては安い値段で模試を受けれるメリットがあり、代ゼミ側は受験者数の確保をすることや運営面のコストも下げられるメリットもあります。このように考えると、教育業界は少子化の影響を受けているからこそ、個人営業だけではなく、より学校参入は加速をしていき、強みをもっている会社は残っていくが、強みのない会社は淘汰されてしまうのかもしれません。
【参考文献】
ベネッセ、答案添削「赤ペン先生」サービスを学校に提供 - 日本経済新聞
「進研ゼミ」の赤ペン添削指導、学校向けに提供開始 初導入校は難関大合格者を多数輩出の神奈川県立横浜翠嵐高校 7月より | 株式会社ベネッセコーポレーションのプレスリリース