大学入試共通テストまで残り150日を切っており、受験生もそろそろ共通テストの対策を考えないといけない時期で、苦手教科で知識をまだ覚えていない人はそろそろ本腰を入れる時期になっている。そんな中で共通テストの過去問はさまざまな出版社から発売されており、収録されている年度や追試験の収録有無やオリジナル問題の収録があったりとそれぞれ異なる。そのため、今回は教学者が出版している赤本、駿台が出版している青本、河合塾が出版している黒本、Z会が出版している緑本を比較検討しながら紹介をしていき、それぞれの特徴と個人的なおススメを紹介してみたいと思います。なお、今回は科目によって出典年度が異なる出版社も多いため、英語に絞って比較をしていきます。
① 赤本(教学社)
教学社は大学入試の過去問を共通テストに限らず国公立大学と私立大学の過去問も出版しているため、共通テストの過去問も赤本を購入する受験生も多い印象。英語はリーディングとリスニングで1冊になっていて、本試験が6回分(2021~2025年度)と追試験が4回分(2022~2025年度)が収録をされているため10回分とオリジナル模試が2回分あるため、12回の演習をすることが出来る。英語は1430円で販売をしている。
駿台も数年前までは河合塾と同様に「過去問」と「実践問題集」を分けて発売をされているが、新課程入試で同一形式の過去問が少ないことが要因だと思われるが過去問は出版されておらず、現在は「実践問題集」のみ出版されている。そのため、オリジナル予想問題がメインで5回分の収録と、過去問はおまけ的な扱いであるため、最新年度の本試験と追試験を掲載。B4冊子で販売をされているため、共通テスト本番と同じ紙の大きさで赤本のように薄い紙でないため本番想定がしやすいのが特徴。そのまま書き込みながら学習することが出来るというのはおススメポイント。英語の場合はリーディングとリスニングに分かれていて、各1650円で販売されている。また、重要事項集が掲載されており、理科や社会では知識を整理する道具としては有効的である。
③ 黒本(河合塾)
河合塾の場合は、過去問レビューと総合問題集(模試の過去問)を分けて発売をされているので、明確に用途を分けているのも特徴。英語の過去問レビューは、共通テストとセンター試験の問題を10年19回分とオリジナル問題を収録しており、センター試験も含めてたくさんの問題量をやりたいという方にはおススメ。すべてを解くのは現実的ではないので、現実的な使い方として共通テストの問題は時間を測って解いて、センター試験はデータ集として、必要に応じて大問ごとで使用するような形で使うことになるだろう。英語は1冊でリーディングとリスニングを収録しており1430円で販売。
書籍名が「共通テスト実践模試」となっているので、オリジナル模試が中心の収録となっている。英語リーディングの場合は、オリジナル模試6回分と2025年の本試・追試験と2022年11月に大学入試センターが公表した施策問題が収録れているので、全部で9回分が収録されている。なお教科によって、2025年の追試験を収録していないものもあったり、オリジナル模試は5回分の教科もある。また、リーディングとリスニングがそれぞれ分かれているので、各1650円で販売されている。英語リーディングでは、解答箇所を可視化しているため、どこが該当箇所であるかを可視化されているのも特徴。
ここまでいろいろと比較をしてきましたが、青本(駿台)が過去問を出版をしていたとお話を先程しましたが、そのときは間違えなく青本を勧めていました。その理由は、直近3年分と量は少ないですが、最近3か年の本試験と追試験が収録をされており、B4冊子で印刷されているので、書き込みしながら本番と同じ紙面の大きさで演習が出来るので、コピーの手間もかからないので気に入っていました。ここからみなさんも分かっていただけるように私の選定基準は「① 追試験の収録有無、② 本番と同じ形式の使いやすさ」の2点であり、ここでは話をしていませんでしたが「③ 収録量」も重要になってくるでしょう。ただし、収録量はやみくもに量があればよいのではなく、自分が消化できる量であることが大切です。つまり、受験生は共通テストだけでなく国公立2次試験や私立の個別学力試験がある中で、どのくらいその教科に時間をかけるのかや何点取らなければいけないかのによって、変わりますが、平均的に各教科を6回程度になるのではないでしょうか。つまり、対策用の問題集や過去問を1冊やるぐらいのイメージになるので、どの問題集もこの条件を満たしていることになります。また、過去問とオリジナル問題のどちらがよいかという議論(参考ブログ:過去問 VS 予想問題 - akshota0407の日記)では、共通テストの場合は過去問が大切で、言葉では言い表すのは難しいですが、プロから見ればオリジナル問題で出すことが出来ない練られた出題がされていて、作成のコストや時間も圧倒的に違います。なので、あまりオリジナル問題に固執し過ぎることは良くないのです。以上のことを踏まえると、過去問(追試験を含む)の収録数の妥当性を考えたときには、現在の出版されているものでは赤本が最適だと思います(B4判で出版をしてくれるとより良いのだが)。
今回は共通テストの過去問に関する参考書を紹介しました。さて、ここで注意点をお伝えしておきますが、これらの問題集や過去問は共通テストに慣れることが目的で、知識を埋めるためことが出来ません。以前も過去問の取り組み方をブログで紹介(参考ブログ:過去問活用法 - akshota0407の日記)しましたが、どうしても忙しくなると、受験生は勉強をやることが目的になってしまい、手段と目的を混同してしまう受験生を多くみかけます。まだ知識が足りていない人や夏休みの借金がまだある人は早急に終わらせ、秋から共通テストに向けて本格的に対策が出来るように計画を見直しも合わせてしておきましょう。最後に受験生は、2学期が始まったまだ間もないですが、1学期よりもあっという間に時間は経ち、受験校を決める時期が来て、入試本番になります。悔いがないように、やれることはやりきったと言えるよう1日を大切にしていきましょう。