先日、駿台予備校が「【2026 共通テスト】科目別の傾向と対策を解説します。」という動画をアップしました。この動画は、駿台のYOUTUBEは登録者が4380人(2025年10月13日現在)に対して、視聴回数は公開してわずか3日で4万8000回再生という結果になりました。YOUTUBE全体でみれば4万8000回再生と聞くと、大きな数字ではありませんが教育業界の中でも、動画広告に苦戦をしている予備校という括りで考えると、多くの人が見られていると言えるでしょう(もちろん、武田塾のような学習参考書紹介やYOUTUBEで宣伝を強化している塾の再生数には負けてしまいますが)。このようなことも踏まえて、今回は「大手予備校とYOUTUBE」をテーマに語ってみたいと思います。
まずは、駿台が公開した動画について簡単に紹介をすると、内容は各講師が共通テストの傾向を解説した後に、具体的な学習法アドバイスや冬期直前講習の講座紹介をしている動画で各教科5分程度でまとめられています。さまざまな学習方法などの動画がYOUTUBEにある中で、駿台は大手予備校でプロ講師が話していることは、圧倒的な安心感があり、また大手予備校の強みである講師に出演をしてもらうことで説得力のあるものとなっています。また、大手予備校の中でも冬期・直前講習の他社に負けない共通テスト講座数を強みを訴えている動画だと思いました。話は少し脱線をしていますが、特に首都圏では私大需要も多いため、大手予備校であっても共通テスト対策の講座は多く置かない傾向があり、共通テストの標準レベル講座が1教科につき1講座が中心となっています。しかし、駿台はさまざまなレベルや分野ごとにあるため、共通テストの講座が充実しており、地理であれば「完答を狙う共通テスト地理Ⅰ<発展編>」や「完答を狙う共通テスト地理Ⅰ<難問編>」といった共通テストで8割や9割を取るための講座もあります。このようにプロ講師と冬期・直前講習の共通テスト講座の強みを活かしながら、受験生が欲しい共通テストの情報がマッチしている動画になっていました。
さて、このように今回は駿台の動画を見てきましたが、大手予備校はYOUTUBEでは大変苦労をしているのは事実で、動画再生数やチャンネル登録者数をみても、かなり厳しい状況にあるのも事実です。そこには今まで予備校という閉ざされた空間で物事を考えていて、外部に情報を出すことに抵抗があったことが1つとして挙げられるでしょう。他にも、動画を作るような専門部署も存在をしないこともあり、定期的なアップロードすることも難しいことも背景としてあるのではないでしょうか。このようにいろいろな背景があるとは思いますが、予備校に対する認知度を上げていくとしたら、SNSの戦略は強化をしていくことは必要不可欠なのかもしれません(もちろん学校法人という立ち位置にある予備校は相当なことがない限り、潰れることはないので、利益を追求すればの話になりますが)。一方で、動画を作成してYOUTUBE上にアップをしたからと言って、動画を見てくれるかどうかは別問題です。今回の駿台の動画は、視聴する受験生や保護者にとって有益な情報でありながら、予備校側にとってもよい発信になることが、再生数に反映されたのではないかと個人的には思います。だとすれば、こちらが一方的に伝えたい魅力や合格体験談を押し付ける動画ではなく、視聴する生徒や保護者にとっても有益な情報であるかどうかは前提条件となってくるのではないでしょうか。
【参考文献】