昨年度の大学入試から現役生は「地理B」から「地理総合・地理探究」に変わり(※今年度からは浪人生も含めて「地理総合・地理探究」となる)、学習指導要領が大きく変わった。今回は、今年度に出題された東大地理の第2問設問Bの(4)は「地理総合・地理探究」の特徴的な出題があったので、紹介をしておきたいと思います。また、今回紹介をする問題は日本の問題である「オーバーツーリズム」を題材とした問題であり、論述という観点では難しいですが、思考力を問う問題としては中学受験でも出題をしてもよいテーマであるので、ぜひ時間がある方は問題に挑戦をしてみてください。なお、東大の場合は1行は30字程度になりますので、3行以内は90字程度でまとめることになります。

さて、みなさんは答案を作成することが出来ましたでしょうか?さて、この問題のポイントには、「解決方法」と「解決方法に対する反対意見」を記述することにあります。知識だけではなく、物事を多面的・多角的に捉えるチカラを問い、他者理解を踏まえてどのように解決をしていくべきかを問う出題となっており、まさに地理総合・地理探究を踏まえた出題になっています。書くべき内容はシンプルで「エコツーリズム」が解決方法として考えることは出来ますので、難易度としては難しくはありませんが、このような出題は今までの東大地理ではほとんどありませんでしたので、新課程を代表する問題と言っていいでしょう。これから先もこのような出題は増えていくでしょう。また、日本が現在抱えているオーバーツーリズムの問題をどのように解決をしていくべきかという出題である時事問題という見方も出来ます。もちろん、地理探究では「観光」が新しい項目で含まれたということもありホットな話題でもありましたが、、、。
さて、ここからは今回の問題の解答例と解説を紹介していきましょう。

共通テストを含めて「地理総合・地理探究」の入試はこれから大きく変わっていくでしょう。今まで以上に「知識」だけではなく、「思考力」・「表現力」・「課題解決能力」を問うような出題になってくるでしょう。一方で、今年度の共通テスト本試験の正答率からは、思考力に関する出題で正答率が低い結果(※第2問 問3 24.1%、第4問 問3 28.3%)が報告されています。もちろん学校教育は入試で点数を取ることがゴールではありませんが、この結果を紐づければ、地理的思考力が弱いことになります。これは、学校の授業時間が増えない中で、知識を活用して考えるというさらに高度なチカラを求められており、知識だけである程度対応が出来た入試と比較をすれば、出来る生徒と出来ない生徒の格差は広がっていくとも考えられます。このようなことを踏まえると、どのように公教育を変えていくのかは今後考えていく必要はあるのかもしれません。
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