akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

教育とは何かを見つめなおす旅

塾業界で働いて5年目の自分が社会人となって公教育とはこの期間無縁でありましたが(大学で教員免許を取得しているので大学のときは公教育と関わりはありましたが)、あることをきっかけに出張でドルトン東京学園に行くことになりました。今回は、ここで感じたことや公教育と私教育のあり方についてを語ってみたいと思います。

ドルトン東京学園は東京都調布市にある中高一貫校で、2019年に開校をした新しい学校で、「主体的に学び、探究・挑戦し続ける姿勢を育てる教育」を行っています(※昨年度がはじめての卒業生で京都大学医学部や海外大学などに進学)。この教育はまさに学習指導要領で記載されている内容を体現していると言っていいでしょう。私も教員免許を取得するときや自分が高校生のときにアクティブラーニングが少しずつ入っていた世代ではありますが、「主体的な学び」と「探究」を切り離されている場合が多くありましたが、まさにこの接続をおこなっている教育を実践しているように感じました。例えば、ある英語の授業では、内閣総理大臣になった高市早苗さんに対する世界の評価をインターネットの記事から、それぞれの生徒がタブレットで調べて、グループワークをして発表をする内容でした。この内容は、英語の授業ではありますが、社会の内容にも関連するため教科横断的な学習であるだけでなく、自分で情報を探すことからスタートをして、それを英語で発信をするため、要約をするチカラも必要とも言えるでしょう。他にも、実際のインターネット記事を使っているため、分からない単語も出てくるだろうし、そのときは調べることだってあるでしょう。実際に大人になって、何か記事を読んでいて分からないことがあれば調べることも考えると、教科書などの既存の枠にとらわれるのではなく、実際の文章に触れることの重要性も分かるでしょう。他にも、理科教育にもチカラを入れており、実験室は物理室・化学室・生物室の3つがあり、3Dプリンターなどの実験器具も充実しています。生徒たちが実験を出来るように教員以外のスタッフが常駐しているため、生徒が調べたいときにも対応ができる体制が整えられているのもなかなか他の学校ではない特徴と言えるでしょう。また、ある化学の先生は、生徒の授業理解度は異なることを踏まえて、予習の段階で配布するプリントにQRコードを入れていて、その動画を自宅で見てくることや復習で使用ができるようにして個別最適化をしている教育を行っていました。このように最先端の技術も使いながら、学習できる体制が整っているのが特徴と言えるでしょう。他にも、生徒がNTTと共同運営をしているスマートストアがあったり、卒業研究を中学と高校で2回提出があったりと、生徒の自主性を育てる取り組みが多数ありました。

ここまで、ドルトン東京学園の説明をしていきましたが、なぜこのような教育が出来ているのかと言えば、教師の力量が高いことにあると思います。アクティブラーニングを行うことで生徒から予想外の答えが返ってくることもあるだろうし、そのときに教師がどこまで対応することが出来るかや一緒に学習をすることが出来るかは必要となります。高い専門性を教師にも求められることになるでしょう。他にも30人~40人の従来の授業で1人の教師が担当することにも限界があるのかもしれません。実際にドルトン東京学園では少人数の授業が多く、10人~20人前後の授業で行われています。これだけ充実をしているドルトン東京学園ではありますが、ある調査によれば、2025年度の入学金・授業料の合計154万円で、ドルトン東京学園は第1位となっており、公立学校だけではなく私立学校でさえ、大きなハードルがあることは事実でしょう。一方で、付属の大学がない中で、これほどの授業料が高い中でも、2025年度の2月一般入試では倍率4.1倍となっており、ここで教育を受けたいという生徒や保護者の需要があることも事実でしょう。私もドルトン東京学園の教育は素晴らしいものだと思いますが、子どもをこのような学校に行ってもらいたいかというと経済的に厳しいのも事実かもしれません。(※私教育はここにビジネスチャンスがあるのかもしれませんが…)

少し話は脱線をしましたが、今回の出張を通して、「真の教育」を感じられたように思います。どうしても塾業界にいると、「成績を上げること」や「第1志望校に合格をさせること」がすべてのように感じてしまいます。もちろん、塾に来る顧客は、このようなことを望んでいるのであるから、実現をしてあげなければいけません。しかし、もっと大きな視点で「教育」を考えるとしたら、短期的ではなく長期的に大人になったときに重要となるのは「自分で計画を立てられる」・「自分で志望校を決められる(決断できる)」・「自分の意見が言える」・「相手を尊重することができる」・「提出期限を守ることが出来る」の方が重要です。当たり前のことですが、そんなことを改めて実感した出張でした。

【参考文献】

ドルトン東京学園 中等部・高等部(ホームページ)

ドルトン東京学園(学校案内パンフレット)2026

【特集】非認知能力を伸ばし進路実績上げた創立1期生…ドルトン東京 : 読売新聞

授業の8割が生徒の発話!アクティブラーニングの実践と効果 | 国際教育ナビ

東京の私立中学費ランク 1位は名称変更のドルトン、上位20校は早慶、玉川など付属中心 - 産経ニュース