あけましてあめでとうございます。今年も教育業界や入試情報を中心に月に3~4本のペースでブログを更新していく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。さて、今年はじめての投稿は、河合塾グループが発表した「東大入試に専門特化した特別校舎『河合塾マナビス東大専門館』を新宿」に2026年2月14日から開講することを発表した。河合塾マナビスは、業界トップクラスの講師の授業を映像を受けるだけではなく、個の状況に合わせた指導を行うアドバイスタイムの2つを組み合わせて現役合格に向けた指導を行っている塾で、中高一貫校に通う中学3年生と高校生を対象に行っています。そんな中で、東大専門校舎はどのようなコンセプトであるのかやどのような顧客をターゲットにしているのかを推察していきながら、今回のブログは書いていきたいと思います。
まずは、東大専門館の特徴を見ていきましょう。みなさんが東大特化の映像授業を行っている塾を考えると、東進の東大特進をイメージされる方は多いと思います。東大特進の場合は、東進の中でも特殊であり、映像授業でありながら対面授業を行っているところにあり、毎週授業を行うわけではなく、集中日程で行われている講座で、東進の中でも東大に精通したトップ講師が対面で授業をするというところで、東進ハイスクールと差別化したブランドの1つです。今回の河合塾マナビスも東大特進のように、映像という枠を超えた新しいものを作っていくのかと思いましたが、ここで既存のマナビス校舎と差別化をするのではなく、授業以外の「東大生トレーナーによる応用演習ゼミ」、「過去問演習テストゼミ」の東大特化に向けたフォロー体制や「入試情報説明会」で河合塾ノウハウで差別化をしていくでしょう。このフォロー体制にいかに魅力を感じてもらえるかは生き残っていくための鍵にはなっていくでしょう。確かに、河合塾グループでも東大専門に特化をしている校舎やブランドはあり、例えば浪人生を対象としている大学受験科であれば本郷校、中高一貫校東大現役進学塾のMEPLOがありますので、そことは違うアプローチで顧客のニーズを捉えているのでしょう。
ここからは具体的に東大特化に向けたフォロー体制で差別化をしているのが「東大生トレーナーによる応用演習ゼミ」であり、「毎週60分。プロ講師たちから研修を受けた東大生トレーナーが担当」が実施するということが書かれています。ここで注目するべきことの1つ目は「プロ講師が研修」を実施することであり、プレスリリースでは「河合塾の「東大英語」を長年担当し、『東大入試オープン』の問題作成チーフも務める高沢節子講師(英語科)を特別顧問に迎える」と記載があり、河合塾の強みである入試情報や講師力を活かした指導を行っていくことを強みとしています。また、2つ目は「東大生トレーナーが担当」することであり、既存の校舎(特に地方)では東大生のアルバイトをコンスタントに集めることが難しい課題がある環境の中で、新宿という一カ所に集中をさせることで、東大生という魅力を打ち出し、付加価値を見出しているように思います。具体的には、今回の対象が中高一貫生の中学生を含んでいることを考えると、保護者は東大を目指してもらいたいという願望がある一方で、中学生の多くはまだ大学の進路を考えたこともなく、東大に対するイメージは何もないため、早期に東大生と接する機会を通して、身近なロールモデルから、東大を知り、東大を目指したいと思ってくれる環境面に対して、付加価値があるように思います。ここからは私の推測にもなりますが、河合塾マナビスの各校舎で東大志望の生徒を担当することや精通する社員が多くいないとすれば、東大専門館を作ることで、1つの拠点や相談窓口となる得るだけではなく、東大志望者のイベントを実施することで、生徒にとっても恩恵が大きくなるかもしれません。
一方で、新宿には「鉄緑会」や東進が運営をしている「東大特進」があり、これらはカリキュラムや講師を強みとするライバル塾が多く存在します。特に中学受験をした保護者では、「SAPIX→御三家→鉄緑会→東京大学」が黄金ルートとされており、鉄緑会の強さは計り知れないものになっています。そんな中で、東大生との関わりをどれだけ強みとして、顧客に納得感をもってもらえるかは、河合塾マナビスの東大専門館が生徒獲得に向けて重要なことになっていくことになるでしょう。
【参考記事】
河合塾マナビス、26年2月に東大対策の専門校舎を開設 - 日本経済新聞
プレスリリース:東大入試に専門特化した特別校舎『河合塾マナビス東大専門館』、新宿に開校~50年以上にわたり積み上げた東大入試分析から、一人ひとりの合格法を提示~(PR TIMES) | 毎日新聞
東大入試に専門特化した特別校舎 『河合塾マナビス東大専門館』、新宿に開校
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