akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

共通テストの勉強をこんなにしますか?

大学入学共通テストまで残り24日となり、受験生は試験に向けて入念な準備をしているだろう。しかし、受験生全員が共通テストにそんなに比重を当てなくてもいいのではないかと個人的に私は思う。もちろん、国公立大学や共通テスト併用型の私大を受験する生徒にとっては、共通テストの結果が合否に直結するため、対策をしなければならない。しかし、共通テストを課さない私立大学受験生もこんなに共通テストの勉強をするべきなのか疑問に思うときがある。もちろん、共通テストの勉強と私大の個別試験が全く関係ないとは言わないが、時間が無限にあり両方対策が出来るのならいいが、私立の個別試験に絞って時間を割いた方が効率的なのではないかと個人的には思う。しかし、このような考え方は、誰もが考えそうな手段ではあるが、あまり浸透しないのには、理由がある。今回は私の考えるその理由について述べてみたいと思う。

まずは、教える立場から考えると、学校の授業で考えれば、私立大学もほぼすべての大学に共通テスト利用入試があることから(合格者数は一般受験よりもはるかに少ない)、ほぼ全員の生徒が受ける受験対策が出来るので効率的だからである。ここで、ある大学の入試問題をやれば、集団授業を前提とする学校では、授業が有益になる人もいれば、時間が無駄になってしまう人も出てくるので、共通テスト対策をすれば、そういった平等性を担保することが出来ることも理由に挙げられるだろう。実際に、共通テスト対策を学校の授業でやっている人もよく聞くのである。果たして、共通テスト併用型の私大がない生徒にとっては、本当に意味があることなのかを考えてもらいたい。(私立の過去問をやらせて質問対応の方がよっぽどその生徒のためになるような気がするが)

次に、教材・書籍販売者という立場から考えると、「共通テスト」の対策本は力を入れている。例えば、書店に行けば、共通テストの過去問を見ても「赤本(教学者)」・「黒本(河合出版)」・「青本駿台文庫)」・「緑本Z会東進ハイスクール)」と5冊も出ているし、駿台河合塾Z会は「共通テストパック」を発売している。それ以外にも、対策本まで含めれば山のように書籍がある。ここまで力を入れるのは、共通テストの受験者(昨年度)は、約47万人(英語【リーディング】受験者)が受験しており、売れる見込みが他の学習参考書よりも高いからである。さらに、多くの人が手に取ることからも、この本をきっかけに自分の出版社の他の参考書を手に取ってもらえるように、共通テスト対策の参考書には、力を入れていることが分かる。また、競争力が生まれれば、よりよいものが完成する。それは、学校販売する教材も同じことが言える。このようにして、「共通テスト」をキーワードに盛り上げることで、商品を買ってもらおうとするのである。

このように考えていくと、高校生に必要なのは、正確に入試情報を見て、自分にとって何が必要なのかを判断して、行動に移すことなのかもしれません。大人の策略に騙されることなく、客観的に物事を見ることが出来るチカラをもつことが本当に必要なことかもしれませんね。