akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

自分さえよければいいのか?

塾業界で社員として働いて1年半が経とうとしている。前から少しオカシイとは思っていたけど、ちょっと耐えられないレベルまで来ているかもしれない。「客観的にみたらどうなのか?」を考えるためにも、今回はブログに書いてみたいと思います。

具体的な内容に入る前に、塾業界は受験を見据えて指導していることもあり、年末年始は最後の追い込みとして校舎を開けて、冬期講習や正月特訓などを行うこともあり、慌ただしい年末年始を送ることになる。また、入塾相談の問い合わせが多いのは土・日・祝日であることや学校がお休みのときに自習室を利用する生徒がいることからも、校舎を閉める期間も少ないのが特徴的である。私の働いている塾でも、年10回ぐらい閉室日があるかぐらいで、それ以外は営業をしている。ここまでの話を踏まえると、休みに対する自由度は低いことが分かっていただくだろう。

しかし、私の勤務している校舎では、このことを分かっていない人が多い。「日曜日はすべて入れません」と言っていつも入らず、誰かの犠牲によって校舎運営が成り立っている。その犠牲になっているのは、私でほぼ毎週日曜日に出勤をしている。個人的には、平日・土曜日が13時出勤に対して、日曜日は9時出勤であるため、朝早く起きるのが得意ではない私にとっては、日曜日出勤は嫌いである。もちろん、これは個人の感情によるもので、我慢しなさいというものなのかもしれません。また、そういう業界に入ったのだからしょうがないと認識するべきなのかもしれません。でも、「日曜日に入れません」と言っている人は、誰かの犠牲で成り立っていることを感じてもらいたいもので、みんなで協力をして校舎運営するという意識はまるでないんだろうと思ってしまう。

一方で「日曜日はすべて入れません」という人の言い分を見ていくことにしよう。これが正当な理由で短期的なものであれば我慢できるかもしれません。ある人は、「土・日曜日は共働きで保育園に預かってくれないから」という理由でした。これは正当な理由に当たるかもしませんし、理解をしてあげるべきことが道徳心だと思います。もちろん考慮に入れるべきことではあることは理解できます。しかし、校舎運営の側面で考えれば、「月1回は入ります」と言ってくれてもいいのではと思ってしまいます。そもそも、業界のことは分かっているだろうし、アルバイトではなく社員であるのだから、そういった考え方があってもいいのではないでしょうか。また、本人がそのような考え方をもっていないのであれば、上司が言うべきなのではないでしょうか。つまり、現状では「言ったもんがち」になってしまい、校舎運営のことを考えて遠慮している人が損をしているのです。

他にも「日曜日に入れません」という人もいて、「友人が別の仕事をしていて、日曜日でないと休みの都合が合わないから」など、さまざまな理由をつけて複数回の休日希望を出します。アルバイトならば、この考え方が通用するとは思いますが、先輩社員でそんな人がいると思うと、この会社の職員は残念に思ってしまいます。もちろん、希望を出す本人にも問題はありますが、それを何も言わずに「休日」を与えてしまう上司にも問題はあります。そんな校舎に「チームワーク力」があると言えるのでしょうか、みんなが「自分さえよければいい」という考え方に陥ってしまっています。

先日、アルバイトに冬期講習の勤務希望調査を行いましたが、クリスマスイブ・クリスマス・年始の勤務希望者がほとんどいません。どの日も6~8枠足りないという緊急事態で、アルバイトにも入ってもらうように依頼も合わせてしていきますが、探す限界値を超えています。一方で、一部の職員は相変わらず、このような日にも休日希望を出しています。そんな中で、校舎運営という側面で考えたときに、職員の出勤者数を増やしてもらうように責任者に依頼をすることにしました。果たしてどのように職員に働き掛けをしていき、舵を取るのか観察してみたいと思います。

2025年度入試以降・慶應義塾大学

2022年10月31日に「2025 年度以降の慶應義塾大学「一般選抜」の変更点について」が公表されました。現在の従来入試と大きく変わる点が「文学部」と「法学部」の2学部にあるので、今回はこれらを紹介していきたいと思います。慶應義塾大学だけでなく、現在の高校1年生から大きく入試が変わるので、順次大学から変更点が公表されていく時期になってきているので、アンテナを張っておくことが必要になるでしょう。

まずは、1つ目の変更点として「文学部・英語」の取り扱いについてです。現在の慶應義塾大学・文学部の英語入試と言えば、120分の試験時間で国立型の記述問題を出題して、毎年7~8題の出題であり、辞書も2冊まで持ち込み可の特殊な入試です。しかし、2025年度以降からは、外国語の選択科目に「英語(外部試験利用)」の選択が可能になり、英検のスコアを外国語の得点に換算をするため、一般選抜の試験当日は「英語」の受験が免除になります。しかし、併願することは出来ず、高得点利用でもないので、出願する段階で、「個別試験で英語を受験するのか」・「英検の成績を利用するのか」を決める必要があります。なお、「英語(外部試験利用)」は実用英語技能検定(英検)CSE 総合スコアが 2500 以上(受験級および合否結果は問わない)で出願することが出来るので、英検準1級合格で2304点なので、それ以上のスコアが求められているので、基準はかなり厳しく設定はされています。具体的にどのように換算をしていくのかや詳細はまだ発表されていませんが、今後の動向には注目です。

次に、2つ目の変更点として「法学部・地歴公民」の配点変更についてです。現在の慶應義塾大学・法学部の配点は、英語200点、地歴100点、論述力100点の合計400点となっています。2025年度入試では、英語200点、地歴 150点、小論文 100点の合計450点に変更となっています。つまり、地歴の配点が50点増えることになり、「マークシートによる解答と記述式による解答を求めることや試験時間を90分に変更」と記されています。ちなみに、早慶文系志望者によく言うことでもありますが、「慶應義塾大学は英語の配点が他教科に比べて、高いところでは2倍もあるから、英語が出来ないと合格が厳しい」という話をよくしますが、法学部の場合は少しではありますが緩和の方向性に進もうとしています。これが果たして、受験者にとって、どのような方向に向かっていくのか、随時情報はチェックをしていく必要があるでしょう。

今回は慶應義塾大学の2025年度以降の入試変更点についてを題材にお話をしていきました。冒頭でもお話をしましたが、高校1年生から「歴史総合」や「情報」という教科が始まったりと高等教育の変更点が連動して大学入試に変更をもたらしています。もちろん、時代の変化によって、求められることが変わってくるからこそ、学習する内容も変わってくるのでしょう。もちろん、変化することは大切なことだと思いますが、変わってはいけない部分もあるとは思います。だからこそ、過去と未来を見据えて、お互いがよい影響をもたらしてくれる教育を提供することが大切なのではないでしょうか。

【関連リンク】

generaladmissions2025.pdf (keio.ac.jp)



一橋大学 ソーシャル・データサイエンス学部

次年度から、一橋大学では約70年ぶりとなる新学部として、「ソーシャルデータサイエンス学部」が新設される。この学部は、社会科学とデータサイエンスを融合した学部であり、文理融合の学部とも言えるでしょう。ここで指している「社会科学」は、経営学・経済学・法学・政治学・心理学などを指しており、さらに「データサイエンス」は統計学・情報・AI・プログラミングを扱っており、幅広い分野を専門的に学ぶことが出来るカリキュラム編成になっている。また、他学部との大きな違いは、「学んだ内容を課題解決」に活かすことを最終ゴールとして位置づけているところも、この学部の特徴的な学部と言えるでしょう。現在、大学の勉強は社会で役に立たないと批判されることもありますが、社会に出て役立つ勉強をしたいという人にはおススメの学部であるかもしれません。このように最難関国公立大学で人気のある大学であるということもあり、注目度も高い学部ですが、一般選抜(入試科目)にもかなり特徴的なものがあります。今回はこの一般選抜(入試科目)について、お話をしたいと思います。

さて、まずは国公立大学の一般的な入試方式は、ご存知の方がほとんどではありますが、共通テストと2次試験で合否判定がされます。そのため、ソーシャルデータサイエンス学部においても、合格者を一番多く受験する、前期日程では、共通テストが240点(外国語 40点、数学1A2B 40点、国語 40点、地歴公民・理科 40点×3)、2次試験 760点 (英語 230点、数学 330点、国語 100点、総合問題 100点)の1000点満点になっています。急ではありますがここまでお伝えをしまして、みなさんは何に注目をしますか。

注目するポイントとして1つ目は、数学の配点が全体の1000点中370点あり、全体の37%を占めており、文系学部で、こんなに高いと思うかもしれませんが、一橋大学ではよくあることです。ちなみに他の学部における数学の得点割合は、法学部が250点/1000点(25%)、経済学部が240点/1000点(24%)、商学部が300点/1000点(30%)、社会学部が150点/1000点(15%)であり、文系でも「数学」の配点がしっかりある大学です。話はソーシャル・データサイエンス学部に戻すと、学部の性質を考慮に入れると、やはり「数学」の配点が高くなり、一橋大学の中でも、数学における配点は一番高く設定されています。

次に着目するポイントとしては、2次試験で「総合問題」の出題があり、他学部では見られない出題形式です。今回のメインでお話をしたいのは、この「総合問題」についてです。実際に、ソーシャル・データサイエンス学部は、「総合問題」を「社会において数理的なものの考え方を応用する力、情報技術の活用について自ら思考する姿勢を確認するための科目」と定義しており、サンプル問題も公表されています。実際にどのような傾向があるのかを見ていくことにしましょう。(問題は下記の関連リンクからご確認ください)

大問は全部で3題出題をされており、説明問題などの記述問題を中心に、サンプル問題は作成されております。大問1では、数学者ポアンカレの逸話を題材としたデータの推論に関する問題でした。受験勉強では、明確な根拠があり、そこから問題が解けることがほとんどだと思います。それを応用した問題が、推測して読み取れること力になるかもしれません。そのような力を測る問題となっています。次に大問2では、スロットマシンの期待値を学習する手続きに関する問題でした。日常生活と数学の関連性を題材としているテーマとなっており、試行錯誤を繰り返しながら行う実験でもあり、情報処理の理解と取り扱う能力を問うような出題になっている。最後に大問3は、あるゲームを題材として、実際場面での問題解決に数理的な考えを適用する能力を問うような出題となっている。以上の3題から読み取れることは、どの問題においても「数学的思考力」が必要としている出題であることや「説明問題(表現力)」を問うような出題となっている。数学的な要素を出題している、慶應義塾大学商学部が出題「論文テスト」とはまた違った出題であり、高度な理解を必要としていることが読み取れる。一方で、このサンプル問題を入試で出題された場合は、かなり受験者は出来ない状況になりそうで、そうなれば他教科の勝負で合否が決まってしまうのかもしれません。(※なお、サンプル問題の解答・解説は一橋大学が公表をしており、「関連リンク」のYOUTUBEサイトを参照ください。)

このように「一橋大学・ソーシャル・データサイエンス学部」を見ていきましたが、新設学部の場合は、どのくらい受験者が集まるのか予測することは難しいです。そのようなこともあり、新設学部は例年に比べて入りやすい結果になることもよくあります。さて、ソーシャル・データサイエンス学部が「受験者がどのくらい集まるのか」・「総合問題がどのような出題になるのか」は、大学受験に携わる仕事をしている人から見れば、今年の入試で注目するポイントの1つになるでしょう。

【関連リンク】

一橋大学 ソーシャル・データサイエンス学部・研究科 (hit-u.ac.jp)

sds_sample.pdf (hit-u.ac.jp)

(172) “総合問題”出題の意図 -サンプル問題を題材に- - YouTube