akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

中学受験を取り巻く環境

今回はいつもとテーマを大きく変えて、中学受験をテーマにブログを書いていきます。私も中学受験を経験していたり、大学生の講師時代には中学受験を個別指導でも集団指導でも担当をしたこともあるので、中学受験の大変さは高校受験や大学受験よりも精神的な厳しさは大きいように感じます。例えば、小学6年生が目的意識が見えにくい中で、「1日10時間以上の勉強をすること」に対する忍耐力をもつことは大変なことであり、その結果、中学受験に対して否定的な意見をお持ちの方も多くいるかもしれませんが、今回は中学受験の実態や自分自身の考えを含めて述べていきたいと思います。

そんな賛否両論がある中学受験ではありますが、2014年から2023年まで9年連続で受験者数が毎年約1000人規模で増加しており、2023年では5万2600人が受験をしている(首都圏模試センター調べ)。少子化が叫ばれている中で、受験者数が増加していることも考慮に入れると、中学受験に対する人気は高まりつつあると読み取れるでしょう。さらに具体的に説明をすると、首都圏に限って言えば、4.65人に1人は中学受験をしており、都心になればなるほどその割合は高くなっていくでしょう。このような中学受験の高まりは「質の高い教育を求めること」や「大学進学に有利であること(特に内部進学が出来る場合)」が大きな要因として挙げられるだけでなく、1人っ子世帯の増加もあり、1人に対しての教育費をかけやすくなったことも挙げられます。さらに『早稲田アカデミーの竹中孝二教務本部長は中学受験者数増加には、「世帯収入が多い共働き世帯が増え、子供の面倒見の良い私立のニーズが広がったのも一因」』とも挙げており、社会の変化も大きく挙げられている。

このように中学受験に対する需要は高まっているが、中高と私立高校に通うとなるとそれなりの学費もかかるだけでなく、中学受験は他の受験よりも専門性が高いため、学校の勉強だけで合格することは難しく、塾に通うことが一般的である。その結果、膨大な費用がかかることは忘れてはいけないだろう。例えば、『大手のSAPIXの場合、小学6年生の授業料は夏期講習などを含めて年150万円程度に達するとされている』。例えば、中学受験の場合は、小4から本格的に受験勉強が始まるケースが大きく、そこから始めることになれば、さらにお金がかかることが現実問題としてあるだろう。ここまでを考えると、自分の子どもにいくらまで「投資」することが出来るのかという、課金ゲームと言われてしまうかもしれません。しかし、自分の子どもに「よりよい教育を受けてもらいたい」や「社会に出て困って欲しくない」という気持ちが表れているのかもしれません。もちろん、価値観の問題であるので、何が正しくて間違っているかはありませんが、このような実態が起こっているのが中学受験と言えるでしょう。さて、ここからは大学受験の塾・予備校で仕事をしている私の知見ではありますが、子どもにどうしても医者になって欲しいと考えている保護者には、私は中学受験を積極的に進めます。その理由としては、大学受験における医学部は難易度が高く、残念ながら学力が足りずに多浪をしてしまう生徒が多くいます。医者になる場合は、大学で6年間勉強をして、国家資格を取るまでにも時間がかかることを考慮にすると、医者になるのは何歳になってしまうのかという状態になります。だからこそ、医学部には現役合格で進学できるような学力を早期から作っておく必要があり、中学校から早期教育は必要不可欠と感じます。

それでは、最後に中学受験と塾の関係性について述べておきたいと思います。中学受験の場合、高校受験や大学受験と比較をしても、学校で学習した内容以外から出題されることが多いため、独学が難しいのも1つの特徴があります。また、小学生であるからこそ自分自身で計画を立てて勉強することが難しいことで、保護者がすべて熟知をしており常に介入する必要が出てくるため、中学受験の場合は塾に行くケースが非常に多いです。早い方では小学4年生から本格的に始めて3年間通うことを前提に塾選びをする場合は慎重に吟味をするようにもなるでしょう。例えば、首都圏で中学受験の塾であれば、SAPIX日能研早稲田アカデミー知名度としてかなり高い塾であり、みなさんも聞いたことがある塾だと思います。この3社でも大きく指導方針は異なっており、私の考え方を含みますが、SAPIXは上位生に強い塾であることやプリント量が多いこと、早稲田アカデミーは熱血指導であること、日能研は幅広い層を集めており校舎数が多いため通いやすい塾であることが言えると思います。中学受験の塾を選ぶ場合は、保護者の決定権が強いことが多いですが、自分の子どもにあった教育であることや保護者が納得できる内容であるかを見極めることが大事になります。そのためには、実際に足を運んで、塾を見ることも大切にしていきましょう。さて、受験生は受験が終わりつつある中で、新たに受験に向けて勉強を始める方も多くいると思います。受験において、フライングはないので、自分にあった行きたい中学校に合格できるようにスタートしてもいい時期なのかもしれません。

【参考記事】

私立中の受験者、頭打ち? 早稲アカなど関連株に格差も  - 日本経済新聞

【参考動画】

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