akshota0407の日記

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1月開講に対する挑戦

中学受験や高校受験の塾では、受験が終了する段階で学年を上げることで、中学受験は2月開講や高校受験は3月開講の塾が多く存在していることはご存知の方も多いではないでしょうか。もちろん、入試が終わる段階で学年で上げることで、残り1年の受験を意識させるという生徒目線の理由もあるが、授業の実施回数を担保することや早期の囲い込みを目的とした理由も実際にはあるだろう。そんな中で、学校法人という管轄の予備校では、高卒生は4月スタートと決められているため、現役生もそれと同様に4月スタートとされてきたケースが大きかった。そんな中で、業界大手の予備校である河合塾は次年度から1月スタートを掲げており、業界を大きく変えることになる。今回は産経ニュースで取り上げられている記事を参考に、今後の塾・予備校業界について述べてみたいと思います。

河合塾が1月開講にこだわる目的は、この記事では、従来のカリキュラムのプラス3か月実施することで、基礎固めを遅くとも夏休みに終わらせて、十分な演習量を確保し、志望大学の現役合格を確実なものとすることが目的とされています。実際に、現役生の場合は、学校や部活動などにより授業時間も多く確保出来ないこともあり、4月からスタートの授業では、演習時間を多く確保するカリキュラムは難しく、すべての単元が終了するのが12月(一部講座は除く)になることから、演習時間や過去問対策が十分に出来ないまま入試に突入してしまうことが多くあったのだろう。このような事態を変えるために、3か月前倒しにすることで、演習量の確保につなげるカリキュラムとして、「高校生に間に合わなかったをなくしたい」をコンセプトとしている。

このように4月開講から1月開講にするメリットはあるが、顧客の心理からすれば、学校や部活動などの予定がある程度分かってから、塾・予備校に問い合わせや入塾をするため、新年度の4月が依然として多いということである。そんな中で、1月開講というのは大きな挑戦であるとも言えるだろうし、また対面授業では4月から入塾した場合はすべての分野を扱うことが出来ないため、4月から入塾を考える生徒に他塾と比べたときの魅力は下がってしまう。そんな状況の中で、1月にどれだけ生徒数を集めることが出来るのかが鍵となることは間違えないでしょう。河合塾の1月開講に対する挑戦は、業界全体にどんな影響をもたらすのか、今後の動きにも目が離せませんね。

【参考文献】

大手予備校で初 河合塾、現役合格へ「1月開講」 新課程入試に対応 高校生の「間に合わなかった」をなくしたい  [Sponsored] - 産経ニュース (sankei.com) 

だから!河合は1月開講 | 高校グリーンコース | 大学受験の予備校・塾 河合塾 (kawai-juku.ac.jp)