今回も前回に引き続き、英文法・語法問題の解答速報を実施していきます。今回の出典は「2024年2月2日に実施した立命館大学の大問4)」を紹介します。すべての問題が入試基本から標準レベルであるため、英文法・語法の問題が単独で出題される大学を受験する方にとっては、実力を試す良問となっています(全問正解を目指したい)。このような大学を受験する方も、配点も高い長文読解がメインではあるので、長文読解の勉強が中心となっている方も多くいると思いますが、直前期は知識問題を着実に出来るようにすることも大切なので、ぜひこの入試問題をきっかけに抜け漏れがないか確認をしてみてください。
次の(A)~(H)のそれぞれの文を完成させるのに、下線部の語法としてもっとも適当なものを①~④から1つ選び、その番号を解答欄にマークしなさい。
(A) The new smartphone can ( ) applications faster than last year’s model.
① download ② downloaded ③ downloading ④ downloads
(B) Neither my cats nor the dog ( ) the food I provide for them,
① be liking ② like ③ likes ③ liking
(C) ( ) the situation change, I will move to Tokyo.
① If ② should ③ Unless ④ Would
(D) The students, ( ) after class, met their friends in the hall.
① have waited patiently ② to wait patiently ③ waited patiently ④ waiting patiently
(E) The manager saw that the towels in the hotel room ( ) by the guests.
① had been taken ② had taken ③ to be taken ④ was taken
(F) The couple had their bags ( ) while they were travelling.
① being stolen ② stealing ③ stolen ④ to steal
(G) Given our budget, one hundred and fifty dollars ( ) too much to spend on our one-night hotel stay.
① are ② be ③ is ④ to be
(H) ( ) students who want to attend the conference should register by the end of the month.
① All ② Almost ③ Each ④ Every
[解答編]
(A) ① (B) ③ (C) ② (D) ④ (E) ① (F) ③ (G) ③ (H) ①
[解説編]
(A) 助動詞canの後ろには「動詞の原形」を置くことから、① download「ダウンロードする」が正解となる。
(B) 主語に着目すると、Neither A nor B 「AでもBでもない」という表現で、強調したい内容をBに置くことから、動詞はBに合わせることになる。本問ではthe dogは単数形であるため、③が正解となる。
(C) 主語に着目すると、the situation(単数形)の後ろがchange(動詞の原形)になっており、本来であればchangesにするべきである。動詞の原形になっていることから、仮定法のshouldがif節を省略して文頭に出たことを考えれば説明することが出来るので、②が正解となる。
(D) 空欄を含む挿入句は、The students(名詞)を修飾することから分詞を入れる必要がある。「じっと待っている生徒(能動)」であることから、現在分詞の④が正解となる。
(E) 文意と後ろにbyがあることから受動態がふさわしいので、選択肢①または④に絞ることが出来る。また、「マネージャーが見た(過去)」・「お客さんがタオルを取った(大過去)」では、時間差があることで意味をなすことから、過去完了形の①が正解となる。
(F) 文意と動詞周辺に着目をすると、have+O+過去分詞「~される(被害)」・「~してもらう(依頼)」を表すことから、③が正解となる。
(G) 主語は「one hundred and fifty dollars」であり、金額を表すときは単数扱いなので、③が正解となる。
(H) 空欄の後ろが名詞であることから、空欄には形容詞かつ複数形を呼応できるものになるので、① allが正解。almostは副詞であるため不適であり、each・everyは形容詞であるが単数扱いとなる。