akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

本当に必要な力は思考力?

次年度から共通テストは大きく変わり、今まで以上に「思考力」を問われるような出題が増えるだろう。今回のブログでは、次年度の入試から科目名が変わる「地理総合・地理探求」の施策問題を扱いながら、求められている思考力を見ていきましょう。今回の扱う問題は、大学入学共通テストの「地理総合・地理探求(試作問題)第6問・問6」を扱いながら、思考力を上げていける訓練をしていきましょう。この問題に関しても(興味がある方は前回のブログもチェックしてみてください)、日本地理がある程度分かれば解ける問題となっているので、ぜひ受験生だけではなく、大学生や社会人の方でも取り組んでみてください。それでは、まずは問題を解いてみましょう。

問題は解けましたでしょうか?もちろん、この問題は「資料」を覚えて解く問題ではないので、それぞれの現象がどのような地域で起こりやすいのかを考察する問題となっています。答えを出せた方は、ぜひ相手に根拠を立てて説明する場合は、どのように説明をするのかも考えてみると、より深い理解になるので、ぜひ挑戦をしてみてください。それでは、早速ではありますが、解説していきましょう。解説はあくまでも1つの見方を提示しますので、他の箇所からアプローチして解答も出来ますので、参考としてみてください。

 

[解説]

東京都に着目をすると、(タ)は全国平均よりも低く、(チ)は全国平均よりも高く、東京都は通勤の便利性から若者が多く住むことから、持ち家住宅率は下がる傾向にあるので、横軸(タ)は「持ち家住宅率」となる。一方で、東京都心部(東京駅・新宿駅など)に一極集中をして、家賃や土地が比較的安い東京都のベットタウンから通勤するサラリーマンによって、平均通勤時間は増加する傾向にある。(※ 他にも、表全体で見ると、(タ)は平均より大きい都道府県が集中しており、(チ)は平均より小さい都道府県が多く集中していることを考えると、「(タ)は都市部以外に集中しており、(チ)は都市部に集中している」とみなせるので、都市部以外に集中するのは「持ち家住宅率」となるので、(タ)が「持ち家住宅率」、(チ)が「平均通勤時間」と判定することも可能。) 次に、PとQの判定は、福岡県は九州地方の最大の県であり、奈良県は西日本最大の大阪府に通勤をするサラリーマンが多いことを考慮に入れると、「P:福岡県、Q:奈良県」となる(※ 福岡県の方が大都市で、持ち家住宅率が下がる傾向と判定できる)。以上のことから、解答は②が正解。

 

このように問題を通して感じていただけるのは、「思考力」は「正しい知識」を根拠として、正解を導く手段であることが分かるでしょう。当たり前のことを言いますが、「思考力」は社会人になったときに必要とされる力になるでしょう。例えば、営業職に就いたとすれば、お客様に納得して自社の製品を買ってもらうためには、根拠をもって提案することが求められるだろうし、営業職に就かなくても、上司に何か提案をするときには、上司を納得することが出来なければ、自分の意見を通すことも出来ません。このように考えていくと、社会に出たときに必要とされる力であり、よりよく自分を評価される手段になる得る力であると言い換えることが出来るかもしれません。だからこそ、高校生にも知識を覚えて終わりの勉強ではなく、知識をどう活用していくのかを考えていくことが、まさに共通テストも設問としているのでしょう。このように考えていくと、社会で生きていくためには、知識をどう活用するべきかを鍛えること(=思考力を鍛えること)は、大切であると感じるのではないでしょうか?