akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

比較検討することの大切さ

先日のブログに引き続き、思考力に関する問題を紹介していきたいと思います。マニアックな知識を使って解くことが目的ではありませんので、どのように情報を読み取り、地理的要因を考えながら考察する問題ですので、日本地理の知識があれば解ける問題ですので、受験生だけではなく、大学生や社会人の方でも取り組んでみてください。今回の出題は、先週の1月13日(土)に実施された「大学入学共通テスト地理B 第3問・問2」を使って、思考力を向上させていきましょう。それでは、早速問題をご紹介していきます。

問題は解けましたでしょうか?冒頭でもお伝えをしましたが、この問題は「資料」を覚えて解く問題ではないので、それぞれの現象がどんな地域で起こりやすいのかを考察する問題になっています。答えが分かった方は、ぜひ相手に根拠を立てて説明する場合は、どのように説明をするのかを考えると、より深い理解につながるので、ぜひ挑戦をしてみてください。さて、今回の設問を解く上で大切であったのは、ブログのタイトルにもありますが、「比較検討をする」ということでした。それぞれの割合に対して、何をもって「多い」または「少ない」とみなすのかは難しく、他の選択肢と比較をするということがポイントでした。それでは、実際に本問の解説を見ていきましょう。

【解説】

まず選択肢①は昼夜人口比率が1番高いことから、東京都心の中央区であることが分かる。次に、選択肢③は自家用車の割合が高く、鉄道や集合バスの割合が低いのは、地方都市の特徴であることから、秋田県であると推測することが出来る。また、選択肢②と④を比較すると、昼夜人口比率は④の方が高く、鉄道の割合が④の方が高いことから、ベットタウンとして機能があり、都心部に電車で通勤する人が多くいることから、東京郊外の調布市を④となる(「東京郊外の」と問題文に書かれているのは大ヒント)。最後に、②が福岡市は九州最大の都市であることから、②と比較をして、昼夜人口比率が高くなることも予測することが出来る。以上のことから、解答は②が正解。

このような問題を通して言えるのは、与えられた情報を読み取るだけではなく、比較検討をした上で考察する力が必要であるということが言えるでしょう。このように文章で表すと難しいですが、私たちの行動に当てはめれば、当たり前のことであると気付くことが出来ると思います。例えば、駅前に複数のカフェがあり、時間がありカフェに入ろうとしたときに、値段や快適さなどのさまざまな観点から比較をして上で、1つを選ぶことになります。つまり、私たちが何かを決めるときには、自分の中でいろんな観点から考えた上で、最終的な選択をすることになるでしょう。つまり、このように比較検討を通して、知識を増やして新たな観点をもつことや思考力を鍛えることで、自分自身の選択する範囲を広がり、人生が豊かになるのかもしれません。このように考えていくと、大学受験の勉強(もっと言えば高校の勉強)は、社会に出ても役立たないとよく言われますが、確かに直接的には役立たないかもしれませんが、間接的にはよりよい人生を生きるための考え方は身に付くと言えるのかもしれません。