akshota0407の日記

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駿台、2026年以降 大学合格者数を非公表へ

今回はタイトルにあるように、三大予備校の1つである駿河台予備校(駿台)は「2026年以降の大学合格者数を非公表」にすることを発表した。塾・予備校の実績として挙げられる指標の1つが大学合格者数であり、公表を辞めることは異例のように思います。そんな合格者数の非公表に対するねらいや今後の動向について述べていこうと思います。

まずは、駿台は合格実績の公表を取りやめる理由として、駿台が発表している理由は大きく2つある。1つ目は「受験生の多くが複数の塾・予備校やオンライン教材等を併用して学ぶことが一般的となり単一の教育機関における合格者数が意味を持ちにくくなっていること」を挙げ、2つ目は「大学進学に対する受験生の考え方が大きく変わり、海外大学への進学や、特定の研究室・学部・教授との出会いを求めて志望校選定により、進学ニーズが多様化・個別化」していることを挙げています。特に今回のブログで着目したいのは1つ目の内容になりますが、今年度の東京大学の合格者数を見てみると、東京大学の合格者は3084名(大学公表、特別入試を除く)であるが、大手予備校・塾の合格者数4社(駿台:1351名、河合塾:1174名、東進:815名、鉄緑会:540名)を足すと3880名となり、この時点でも東京大学の合格者数を上回っている。実際に私は東大志望を多く抱えている塾で勤務をしていますが、東大に合格をするような生徒は多くの塾では特待生制度を使うことで授業料が減免や無料で受講をすることが出来ることもあり、さまざまな塾に所属をして良いところだけをそれぞれ利用している生徒も多くいると実感しています。おそらく、どこの塾であっても合格実績は安心感や信頼感につながるため逃さないように囲い込むことを行っているのでしょう。このような状況の中で合格実績をどのように評価をするかは難しい問題のように思います。一方で、生徒や保護者からすれば、合格実績は安心感につながりますので一定の効果はありそうですが、個人的には、駿台が長年東京大学の合格者数は業界の中でトップを走り続けている中で強みとなる合格実績の公表を取りやめる必要があるのかは疑問に感じているところではあります。

また、駿台も合格者数の非公表にする意味として、合格者数が意味を持ちにくくなっているということを挙げていますが、どのように評価するかは人それぞれであるため、なかなか評価することは難しいですが、以前のブログ(塾選びで合格実績をどのように評価しますか? - akshota0407の日記)で事例や私の考えも書いていますので、こちらを参考にしていただければと思います。一方で、評価の仕方はさまざまであっても合格者数を塾や予備校が公表をしている場合がほとんどである背景には、教育は投資という側面が大きく、すぐに生徒の成績が上がりにくい教育という側面が背景としてあるからでしょう。だからこそ、ロードマップとして信頼性を担保する1つの指標として合格実績を評価して塾・予備校を選ぶ生徒や保護者が多いのでしょう。教育は結果がすぐに出ない商品を提供しているからこそ、合格できるロードマップを描いてもらい、自分でも出来そうという実感をもってもらい入塾してもらうための1つの指標として合格実績や合格体験談は必要になってくるのではないでしょうか。

最後に、駿台が大学合格者数を非公表にすることは、個や多様なニーズに対応をするための手段としては評価ができる一方で、ビジネスという側面(※学校法人であるのでビジネスという言葉が正しいとは言えないかもしれませんが)や予備校を存続していくという方向としてはチャレンジングな試みであると私は考えています。現在は駿台のブランド力は高いですが、10年や20年後に今の高校生が大人になって結婚をして子どもが大学受験をするときに選んでくれるのは、多様な塾や映像授業が今でもあるなかで予備校を選んでくれるのかどうか、将来を見据えたときには大きな影響にもなり得るのではないかと考察をしています。今後の動向には注視していく必要性はありそうです。

【関連ブログ】

合格実績を作るためには・・・? - akshota0407の日記

合格インタビュー - akshota0407の日記

塾選びで合格実績をどのように評価しますか? - akshota0407の日記

【参考文献】

駿台予備学校 2026年度以降の合格者数掲載について | 学校法人駿河台学園のプレスリリース

合格実績を非公表に 駿台、数値の信頼性乏しく - 日本経済新聞

駿台予備校、大学合格者数の公表取りやめ 「数値の意味が形骸化」  - 日本経済新聞

駿台が大学合格者数を非公表へ 大手の合計が“定員”上回る現状「意味を成さない」【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年8月2日)