akshota0407の日記

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合格実績を作るためには・・・?

 先日、神奈川県に本社がある臨海セミナーが同業19社から「悪質勧誘」や「合格者水増し」で告発されたことが報道された。事実関係は分からないが、このようなことを仮にしていたとすれば、違法性が高いだろう。しかし、塾は合格実績を作らなければいけないということから、モラル的にはよくないと分かっているけど、多かれ少なかれ行っている可能性は、どの塾でもあるのではないだろうか。そこで、今回は塾業界が合格実績を作るためにやっていることについて考えてみよう。

 みなさんは塾を選ぶときに何を基準に選ぶだろうか?「合格実績」・「講師」・「交通アクセス」・「料金」・「自習室がキレイ」などさまざまな理由があるかもしれない。しかし、自分の行きたい志望校の合格者が校舎で出ていなかったら、いくら料金が安くて、自習室がキレイだからといって、入塾をするだろうか?このように考えると、塾にとって合格実績は、その校舎の生命線であることは間違えないだろう。そこで、合格実績をよくするためには、出来るだけ成績のよい人に入塾をしてもらう必要がある。そのために、前年度の結果で、大学受験ならば「早慶上智理科大」「GMARCH」などをいかに人数を出すことが出来るかは重要になる。合格者数を多く出すために、生徒面談や保護者面談を通して、直接的ではないが、併願校の組み方で多めに受験をさせるように促すことをする。このような面談では、室長のような長年経験者を置き、次年度以降の塾が繁栄するためには、必要な仕事だろう。一方で、見込みのない生徒は、新人職員やヒドイ場合はバイトで対応をさせる塾もあるだろう。これは、塾だけではなく、進学実績を意識している高校でも同じことが言えるのではないだろうか。

 他にも、合格実績を作るために、特待生制度を作って授業料を安くさせるたり、経験豊富な先生を付けたり、個別の授業で1:2の契約だけど、意図的に1:1で授業を行うことで、差別化を図っている。このような生徒が退塾したときの損失は大きいので、待遇もよくなるのである。さらに、小中高一貫教育をやっている塾は、中学受験で御三家に行った生徒を特別割引して、大学受験まで塾で通うことで、合格実績を作ることは、どこの塾でもやっているのではないだろうか?個人情報を悪用したりするのは、犯罪であり明らかにダメだけど、どこまでがモラル的に許されるのかは難しい問題なのかもしれない。これは塾業界に限った話ではないし、他の業界であっても、このようなモラルの問題は存在しているだろう。

大手学習塾「臨海セミナー」に同業19社が抗議 「悪質勧誘」「合格者水増し」告発される(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース