akshota0407の日記

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早稲田大学・人間科学部(国語・サンプル問題)

今回は2025年度以降の入試から大きく変わる「早稲田大学人間科学部」の一般入試ですが、大学がサンプル問題を公開しました。今回のブログでは、サンプル問題と入試要項の内容と異なる点があったので、言及をしていきたいと思います。

まずは、今回の入試改革でどのように一般入試が変更されるのかを重要なポイントだけをお伝えしておくと、従来の大学独自試験では「私立文系:英・国・社」、「私立理系:英・数・理」を学部独自試験のみで合否判定を行っていましたが、2025年度入試からでは「共通テストと学部独自試験」の成績を組み合わせて入試が行われ、共通テストの受験を必須化にしたことが大きな変更点となっています。もう1つには、大学独自試験で使用される教科が「理科・社会」の試験が廃止されたのが特徴で、大学独自試験では「国英型」または「数英型」のいずれかを選択するような入試方式に変わりました。他にも変更点はありますが、詳細は別のブログで紹介していますので、ご確認ください。(詳細は 早稲田大学・人間科学部【一般選抜改革】 - akshota0407の日記

さて、このように大きく入試の形態が変わる中で、今回のブログで着目をしておきたいのが、大学独自試験で「国英型」を選択した場合に必要となる「国語」に関する内容で、結論から言えば、大学側が公表した「国語」の出題範囲とサンプル問題に大きな乖離が見受けられました。具体的には、大学が公表した「国語の出題範囲」は新課程学習指導要領の出題範囲では「現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探求」としていて、いわゆる「現代文・古文・漢文」を出題としています。しかし、今回の大学が公表したサンプル問題では「現代文(2題)」となっていました。

大学側が出題範囲とサンプル問題を関連付けて公表はしていないため、これ以上の内容を言及することは出来ませんが、捉え方によっては「共通テスト」で国語が必須になるため「古文・漢文」は大学独自試験では課さないという見方も出来るだろうし、大学独自試験の配点と試験時間が「50点・60分(2024年度入試問題数:23題)」から「40点・60分(サンプル問題数:20題)」になっていることからも、「現代文」のみの出題になる可能性もあるのではないかと推測することは出来るでしょう。もちろん、入試に対して推測で話を進めても、あまり現実的ではないので、これ以上の深堀りはしませんが、さまざまな見方で捉えることも出来るでしょう。一方で、「古文・漢文」に関しては、共通テストで成績利用されることや他大学を併願するときに、必要となってくるので、勉強をしない受験生はいないので、そんなに大きなことではないように感じる方もいるかもしれませんが、ここで問題と考えているのは、大学側に情報の統一感がないことが、このような事態を生み出しています。もちろん社会が変われば教育を変える必要があり、その結果として入試制度が変わっていくことは重要なことであることは重要だと思います。また、今年の高校3年生はすべての教科で新課程となる初めての学年であり、大学入試も変化点と言えるでしょう。しかし、不十分な状態で進んでいくことは、大人が作った制度に子どもが巻き込まれている状態となり、被害者を生むことだってあることだってあるでしょう。そのためには、入試に対する情報をしっかり明示していくことは大学の責務であり、公正で透明な入試を実施するためには必要となってくる要素であるように感じます。

【参考文献】

早稲田大学・人間科学部【一般選抜改革】 - akshota0407の日記

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