akshota0407の日記

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中学受験はコスパが良いのか?

このブログでも何度か紹介をしていますが、今回は中学受験をテーマにブログを書いてみたいと思います。早速ではありますが、読者のみなさんに質問になりますが、「中学受験に対して、どんなイメージをお持ちですか?」。人によっては、中学受験は親の受験と多く言われることもあり、中学受験の在り方に関して否定的な意見と捉える方もいるでしょう。一方で、親の気持ちからすれば、子どもに少しでも将来の可能性を広げてもらいたいという気持ちから、少しでも偏差値の高い学校で教育を受けてもらいたいという気持ちに変わり、中学受験に肯定的な意見もあるでしょう。実際に、「東大・医学部合格者の7割以上が中高一貫校出身」というデータもあります。しかし、中学受験は莫大な費用がかかるため、親の意志だけでなく費用面も考慮に入れる必要があります。そこで、今回は「中学受験はコスパが良いのかどうか」に関する観点で、考えてみたいと思います。

まず最初に、コスパを考えていく上で、重要になるのは、中学受験の場合は、塾が必要不可欠であるということです。理由の1つ目として、公立学校の場合、当然のことながら、受験対策はしません。他にも、中学受験で出題される問題は特殊で、専門性がないと教えられないこともそうですが、家庭のみで、働きながら小学生に受験勉強と向き合わせることを実践することは大変なことでしょう。このような理由から、塾の存在は大きくなり、多くの場合は、小学4年生から塾に通い始めると、3年間で300~400万円程度の費用がかかることになります。また、小学1年生から始めたり、個別指導をプラスにつければ500~700万円程度かかるのが中学受験塾の実態と言えるでしょう。中学校に入学する前の段階で、これだけの莫大な費用がかかることが1つ衝撃的なことと言えるでしょう。このような実態がある中で、「なぜ親は中学受験をさせたいのか」を考えると、付属の学校であれば、「学歴の最低ラインを確定したい」や「将来に少しでも偏差値の高い大学に行ってもらいたい」という気持ちが先行をすることが要因となっているでしょう。さらに、入学後も3年間で平均して400万円程度の費用がかかり、さらに中高一貫で進学をすれば、高校の費用も同程度をかかると考えれば、1000万円近くの費用がかかることが言えるでしょう。このことを考えると、親の経済力があっての中学受験であることは認めざるを得ないことでしょう。

ここで冒頭で「中学受験は親の受験」と否定的な意見もあるとお伝えをしました。その理由として挙げられるのが、「親が子どもの意志に関係なく、中学受験をさせている」という実態でしょう。しかし、私は「中学受験に限らず、高校受験や大学受験に関しても、親の協力なしでは受験は乗り越えられず、ある一定線までは親の受験」と認識するべきだと思います(もちろん、中学受験に対する親の比重は高い状況ではありますが)。例えば、「自分が将来こうなりたい」と思い描けるようになるのは、個人差がありますが、中学生や高校生でも思い描くことが出来ずに、「何となく偏差値の高い高校や大学を志望すること」を親は望み、よく分からないけど「親の期待に応えるため」や「少しでも偏差値の高い高校や大学に行くため」などの理由で、進路を選んでいる人も多いと思います。つまり、自分の意志よりも親がある程度のレールを引いている道を子どもが歩いていることは間違えないでしょう。この実態が問題であると言いたいわけではありませんし、社会全体が就職という段階で学歴が見られる世の中であるからこそ、子どもには少しでもよい大学に行けるために親が早期に投資をする手段が中学受験と考えられるでしょう。

このように中学受験に対して賛否両論がある中で、中学受験とコスパに関する動画(【MARCHのコスパ最強ルート、早慶のコスパ最強ルート】東大・難関大に受かるための高校受験戦略/公立中学のメリットとデメリット/男子校出身者は未婚率が高い?【EDUCATION SKILL SET】 (youtube.com))では、大学受験をゴールと考えたときの最強ルートとして、東大であれば「小学校:私立、中高:御三家+塾(鉄緑会)」、早慶であれば「小学校:公立、中高:SAPIX偏差値50程度+塾(河合塾駿台)」、GMARCHであれば「小中高:公立、指定校推薦」と述べられています。先程のお話と同様に、もちろん費用面も考慮に入れる必要があり、GMARCHよりも東大の方が2~3倍かかるという現状も踏まえると、どのルートを選ぶのか、決断が難しい問いではないでしょうか。もちろん、このルートで行きさえすれば、確実に達成することが出来るわけではなく、日々努力をして、落ちこぼれにならずに、学力を上げていくことが大前提にあります。このような状況も踏まえると、中学受験はゴールではなく、さらに費用もかかる中で、安易に選択をするのではなく、親が決断をしなければいけないのが中学受験と言えるでしょう。

このように見ていきましたが、中学受験は費用面に対する親の覚悟も必要であることが間違えないでしょう。小学生は「近所の友達と外遊びをしてもらいたい」や「のびのびと勉強をしてもらいたい」という意見もあるだろうし、このような考え方もあるでしょう。そんな中で、どんな子どもになって欲しいのかを親が抱くことは重要なのかもしれません。個人的な意見になりますが、塾業界にいると「受験に向けて、勉強しなさい」と指導をすることは多いですが、人生という長い枠組みで捉えたときには、必ずしもそうとは限らないこともあるのかもしれません。中学受験も含めて、さまざまな媒体で情報が得ていくことは大切ですが、周囲に流されることなく、親と子が自分自身を見つめ合うことが本当に必要なコトでしょう。

 

【参考文献】

【親が知るべき中学受験の真実】中学受験にかかる費用は1000万円/中高一貫校に潜む危険/高額な受験費用はどう捻出?/中学受験すべき家庭とは?【EDUCATION SKILL SET 】 (youtube.com)

【MARCHのコスパ最強ルート、早慶のコスパ最強ルート】東大・難関大に受かるための高校受験戦略/公立中学のメリットとデメリット/男子校出身者は未婚率が高い?【EDUCATION SKILL SET】 (youtube.com)

【過去の中学受験に関するブログ】

中学受験を取り巻く環境 - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

「2月の勝者」というドラマを見て - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)