akshota0407の日記

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「塾・予備校」 の選び方

新学期も始まろうとしており、そろそろ受験勉強を始めないという危機感から、塾・予備校に通い始めようか、検討している方も多くいるでしょう。しかし、たくさんある塾・予備校の中から、何を選べばよいのか迷っている方も多くいると思いますので、今回は、塾・予備校選びのポイントを教育業界で5年働いた自分から、紹介しようと思います。

塾・予備校を見ていく中で、大きな枠組みを決めるのは、受講形態です。この受講形態には、大きく分けて3つあり、「対面授業」・「映像授業」・「(授業を行わない)学習管理型」に分けることが出来ます。さらに「対面授業」では「個別指導」と「集団授業」の2つに細分化されます。それぞれのメリットとデメリットがあるので、大学受験を題材に、具体例を挙げながら、紹介していきたいと思います。

① 対面授業(集団指導)【例】駿台河合塾代ゼミ

メリット:コンサートに行くような感覚と同じように、臨場感やモチベーションにつな 

     がる、その時期にあった学習アドバイス、周囲から刺激を受ける

デメリット:決められたカリキュラム・授業時間のため、自分が合わせる必要がある。

集団指導を行っている塾はたくさんありますが、私の個人的な考え方ではありますが、「業界トップクラスの講師」と「フォローなどの手厚さ」は比例しないように思います。実際に、大手になれば、講師は授業をするために出講をするため、校舎に来るのは週1回になるので、フォローなどの手厚さを担保することに限界があります。さらに、大教室の授業になれば、ひとり一人に合わせて授業を行うのは困難でしょう。一方で、小さい塾になれば、校舎所属の職員やアルバイトが授業を行うことが多いので、週に何回も出勤するため、フォローや生徒の状況も把握することがしやすいでしょう。

② 対面授業(個別指導)【例】TOMAS・東京個別指導学院

メリット: 自分の理解度に合わせて授業を進めることが出来るので、分からないところ    

      はその場で解決することが出来たり、過去問対策などには有効的。

デメリット: 大学生講師やアルバイトが担当することが多いため、質のムラが生まれや 

       すい。授業があまり進まない。料金が高い。

実際に、東京個別指導学院は大学生講師が担当していることを明示しております。私の働いていた塾もそうでしたが、大学生であることを伏せて指導をしていたので、個別指導の多くの場合が大学生講師であることが多いでしょう。なので、マニュアルなどが充実していなかったり、予習をしないで授業を行ったりする大学生もいるので、授業に対してムラが大きく生じやすいでしょう。次に、「個別指導=学校の補習・集団授業でついていけない生徒」という概念を打ち破ったのが、TOMASです。完全1:1で授業が行われており、シェアを広げながら、実績を伸ばしている塾です。

ちなみに、①と②をハイブリットしたのが四谷学院です。集団授業と55段階個別指導の組合せで、業績を伸ばしております。毎年1校ずつ新校舎を新設しており、2020年度は千種校、2021年度は西宮北口校、2022年度は川崎駅前校を開校している。

③ 映像授業【例】東進・河合塾マナビス

メリット: 全国規模の有名講師が授業をしているので、講師の質がよい。自分のスケジ 

     ュールに合わせて勉強することが出来る。

デメリット: 直接、授業をしている講師に質問が出来ない。収録であるため、今やるべ

                    きことを講師から聞ける機会が少ない。

映像授業においても、スタディサプリやただよびも登場しており、自宅にいながら低価格でプロの授業を受けれる環境もあります。(他にも、学研プライムゼミやモバサテ(代ゼミ)などもあります。)そんな中でも、復習テストやアドバイスタイムなどを取り入れながら、学習管理の要素を取り入れているのが東進や河合塾マナビスなのかもしれません。考え方によっては、映像授業にそんなにお金をかける必要があるのか疑問に思う方もいるのかもしれませんが。。。

付け加えになりますが、対面授業(集団・個別)・映像授業・通信指導(Z会)が講座にあり、それぞれにカスタマイズできる塾が、栄光グループが運営しているナビオです。東北・関東地方を中心に42校舎展開されており、昨年度12月には横浜校が開校されました。1つの塾に通いながら、さまざまな指導を受けたい方にはおススメです。

④ 学習管理型【例】武田塾

メリット: 生徒の状況を一番把握してくれて、適切なアドバイスがされやすい。

デメリット:授業はないので、他の形態以上に、自分で勉強することが求められる。

大学受験をゴールに考えたときに、私の中では、最適解であるのかは疑問に思うこともありますが、長い人生を見たときには「自分で計画を立て、実行する力」は社会に出たときに必要な力であると思います。どこの塾・予備校に通っても、定期的な面談はあると思いますが、学期に1回や多くても月に1回の頻度であることが多いでしょう。そんな中で、学習計画を管理することに重点を置いたのが、武田塾でしょう。

このようにどのような形態によって、選ぶべき「塾・予備校」は変わってくるのは明らかでしょう。だからこそ、自分の働いている塾・予備校は「何を売りにしているのか」を突き詰める必要があるだろうし、同じ受講形態の塾に負けることは、強みを出すことが出来ていないということになるので、避けたいところです。実際に、募集期のシーズンでたくさんの入塾相談を受ける中で、やみくもに「塾・予備校」を探している方も見受けられます。私の考えでは、受講形態が変われば、顧客が求めている内容と齟齬が出ることは、お互いにとって、良くないことではないかと思います。もちろん、大前提として、どんなによい「塾・予備校」に行ったとしても、本人が勉強をしなければ合格は勝ち取ることが出来ません。そんなことを踏まえながら、適切に選んでもらいたいです。