akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

数学の勉強で大切なこと

新年度がスタートして、受験生は本格的に勉強を始めようかと考えたり、学校や塾で教わる先生が変わることで、どのように勉強をするべきか迷ってしまう人も多くいるだろう。そこで、今回は前回の英語に引き続き、「数学の勉強で大切にするべきこと」を塾講師時代に生徒に伝えたことを軸に書いてみたいと思います。

まずは大前提として「数学」(もっと言えば、理系教科全般)の教科で言えることは、「理解」と「解ける」は全くもって別であることを認識する必要があります。「理解」は出来ていても「解けない」現象が起こったり、また逆の現象も起こっています。(実際に、私も塾講師をしていたときには、難しい単元の授業では「理解すること」を最優先に授業をしていました)得点力をつけようと思えば、どちらも重要であり、欠けることは出来ません。この「理解」と「解ける」の相違点をここからは具体的に話を進めていきたいと思います。

まずは「理解」という観点から見ていくことにしましょう。受験生の多くは「理解」という勉強は、学校や塾の授業を通して、人から教えてもらうことで、理解を深めることをしている方が多いと思われます。ここでは、定義を紹介されたり、定理の証明や具体的な例題を通して、本質的な理解につなげることをしていきます。この「理解」が重要なことは、多くの人が理解していますが、生徒を見ていると、大きく分けて2つの落とし穴にハマってしまっている人が見受けられます。

まず、1つ目の落とし穴は、「理解」の質が伴っていないということです。「理解」=「問題が解ける」という考え方で勉強をしてしまっていることです。さらに悪化している人は、「理解」=「解き方を覚えること」と認識になっています。受験生の立場から見れば、「目先の問題が出来ることに意識がいくこと」や「効率的に勉強をしたいという気持ち」は分かりますが、長期的に見れば、入試で出題されるような応用問題が出題されたときに対応が出来なかったりと、デメリットしかありません。一方で、よく言われている勉強方法に、「問題を覚えるぐらい1冊を繰り返しやる」という考え方もあると思いますが、これには大前提にある「理解をして解く」という言葉が抜けています。今までの説明からも分かるように「理解」の質を担保した学習をしていくことが、志望校合格の近道になることが分かるでしょう。

次に、2つ目の落とし穴は、「理解」をすれば「解ける」と考えているということです。これは、どの教科でも言えることかもしれませんが、特に数学では当てはまることでしょう。みなさんも「授業でやったけれども、試験になると出来ない経験」が1度はあると思います。このような原因の圧倒的な理由は、「練習不足」が原因です。その中でも、大学受験で言えば、計算量が多く入試でも頻出である「微分積分」は圧倒的な練習量が必要となります。それ以外の分野においても、数学という教科は自分で手を動かしてみないと定着はしません。このことからも分かるように、「理解」と「解ける」は分けて考えることの重要性を分かっていただけるだろう。

最後に、受験生に向けて伝えたいのは、学校や塾などの授業はあくまでも手段であり、「理解」を助けるための道具にはなるが、「解ける」までをサポートしてくれるものではないということです。つまり、単に授業を受けている人は、「理解」で止まっている人が多く、成績は上がらないので、「解ける」までの勉強を自分でしなければいけません。受験生にはこのようなことを認識した上で、受験勉強を頑張ってもらいたいです。