akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

少人数指導とは言っているけど....

近年の教育では、私立の学校や教育業界を中心に「少人数制指導」という言葉を耳にする機会が多くなった。しかし、言葉だけが先行をしているケースも多くあり、実際に「少人数制指導」のメリットを活かしきれていないこともあるため、疑う必要がある。私もそのような経験をアルバイトをしていた塾や実際に受けていた学校からも感じることがあった。今回はそんな「少人数制指導」について考えてみたいと思う。

少人数制指導のメリットを考えたときに、多くの人が答える内容として挙げられるのは、「生徒との距離が近く、丁寧に見てくれる」ということである。しかし、少人数制指導が活かせる場は、時と場によることも理解しなければならない。例えば、講義型の授業では、少人数制指導のメリットは得られるだろうか。おそらく、少人数制で授業を行う必要はなく、大人数の授業でやっても、運営側の側面も受講している側にとっても、それほど大きく変わらないため、コストの面を考えれば、大人数の授業でやった方がいいだろう。つまり、少人数制指導のメリットには、「手厚さ」があり、添削や質問がしやすい環境などが揃っていることで、メリットが成立するため、授業が一方的に行われている環境では、何も意味がないのである。実際にアルバイトをしていた塾でも、少人数制指導であるにも関わらず、「一方的に教える」ことだけが仕事であると思っており、生徒の勉強状況や受験校を把握せずに、授業をしている講師がおり、少人数制指導という言葉だけが一人歩きをしていた。このように考えると、「少人数制指導」の実態を把握することが必要であることが分かるだろう。

また、塾に限って言うならば、運営側の都合により、少人数制指導は授業のレベルが少ない場合も危険が潜んでいることを認識しておきたい。このような場合は、レベル感がバラバラの生徒が混在している可能性があり、現在の学力や目指す志望校に合っていない可能性も考慮する必要がある。どうしても中小規模の塾では、教室の数や生徒数や収益面から見た場合に、たくさんの講座を置くことが難しいために、起きてしまう現象であり、そのようなことも考慮に入れながら、塾・予備校を選ぶ必要があるだろう。

以上のことを踏まえると、「少人数制指導」と聞けば、手厚くフォローをしてくれて、しっかり見てくれるという意味合いが内在しているという感覚になるが、授業の中身を見ていくことが必要になってきます。このように考えると、言葉で勝手に思い込みをしてしまい、実態を把握することを怠ることに危険性があることを実感させられるでしょう。