akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

基準を設けるということ

どんな職場でも、仕事に対して前向きでない人とそうでない人がいる。人間は感情をもっているだろうし、全く同じテンションで仕事が出来る職場は残念ながらないだろう。しかし、ある程度の基準を設けることは大切だろうし、基準を設けなければ、どのような方向性で働けばいいのか分からなくなるだろう。今回は、職場における「基準を設けることの大切さ」についてのエピソードを書いてみようと思います。

このブログを過去にもご覧になっている方は分かると思いますが、私は教育業界で社員として働いています。教育業界と言えば、離職率が高いなどのマイナスイメージを抱く方も多いと思います。実際に厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」によれば、新卒3年以内の離職率の平均は32.0%に対して、教育業界は46.6%になっています。つまり、教育業界では新卒3年以内で、ざっくり言えば2人に1人は辞めていることになっています。このように離職率が高い業界の中で、私の職場でも今年の4月からここまでに休職が2名、退職が1名と散々たる状況になってしまいました。休職の2名は体調不良で休んでいますが、いつまでに復帰をするかは分からない状況であるにも関わらず、本部から補充があるわけでもなく、そのまま校舎運営をするという状況が続いています。そんな状況の中で、残された私たちで校舎運営をしていかなければならない中で、ひとりに対する業務量が増えることで余裕がなくなり、ギスギスとした職場の雰囲気が生まれています。さらに、残された人の中でも、業務の負担量が人によって違っていたり、周囲のことを考えずに自分のことだけを考えて仕事をする人もいます。それが、評価を正しくされていれば別ですが、ただ業務量が増えるだけで、給料もさほど変わらなければ、忙しいからこそ何のために頑張っているのか分からなくなってしまうでしょう。このような状態は、「やりがい搾取」とも言えるかもしれません。

そんな中で、責任者はこれ以上休職・退職者を増やさないことを重点にしており、目先のことしか考えていません。その結果、個人によって能力や仕事に対する価値観が違うから、お願い出来る人にお願いするスタンスを変えることをしません。つまり、こんな状況でも、仕事をやる人とやらない人の二極化が生まれてしまい、仕事をやる人の残業時間はどんどん増えるばかりです。さらに、仕事をやる人とやらない人の関係性は悪化して、校舎の雰囲気は悪くなっていくのではないでしょうか。だからこそ、私は「基準を設けること」が大切であると思います。緊急事態だからこそ、責任者として、何を優先して取り組むのか、時には捨てる勇気も必要なのではないかと個人的には思うのですが。