当たり前のことではあるが、企業や会社が存続するためには、利益を出し続けることが求められる。利益を出すためには、大きく分けて「売上を伸ばす」と「経費削減」の2つが挙げられる。どちらも大切なことは事実であるが、経費削減には限界もあるだろう。今回のブログは「経費削減の先にあるものは?」を考えてみたいと思う。
私が異動した校舎は、まさに「経費削減」で利益を捻出しようとしている校舎である。もちろん、「経費削減」という観点は大切であり、不要な電気やエアコンを消すことは、節電として大切な取り組みであることは認める。しかし、校舎が空くまでの時間はエアコンは付けないし、自習室もかなり暑いときでないと、エアコンを付けない状況は、「経費削減」と言えるのだろうか。私は「必要経費」のように思います。その結果、自分自身も仕事に対するモチベーションも下がり、生徒に不利益が起こっていることに対して、問題があると思います。もしかしたら、目先の経費削減しか見ておらず、空調に関する評判や必要最低限の電気しかつけないことで校舎が暗く感じることで、募集に影響をしている可能性もあるかもしれません。他にも、他校舎にあるものがないことはよくあることで、授業を担当する先生は他校舎も出講をすることから、指摘されることもよくあります。その結果、先生のモチベーションも下がり、悪循環が続いているかもしれません。おそらく、この校舎は「必要経費」と「節約」を理解することが出来ていない状態になっているのでしょう。責任者には、異動前の校舎と比較をして、このようなことをお伝えしましたが、なかなか行動に移すことが出来ていないのが現状。果たして、こんな校舎に誰が働きたいと思い、誰が入塾をしたいと感じるのでしょうか。
このような話をしてきましたが、私の考える「経費削減の先にあるものは?」、生き残ることは出来ないと思います。短期的にはいいかもしれませんが、5年・10年の長期的に見ていけば、耐えることは出来ません。そんな中で、利益を出すためには、「売上を伸ばす」施策を考えるべきで投資をするべきです。しかし、残念ながらお金がないということで、このような投資も躊躇をしています。そのような話を受けて、私はこの校舎の将来性がないことを確信してしまいました。塾・予備校業界は、今まで以上に多様化しており、少子化の影響もある中で、どのように生き残っていくのか本当に大切であり、この校舎は会社にとっても不要なのかはっきりしてもらいたいものです。