akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

手段と目的の違いを意識して....

私も含めてになるが、手段と目的を混同してしまうことがある。この2つは、区別して考える必要がある。前々回のブログにも書いているが、受験生においても、講座を受講することは手段であり、受験に合格することが目的であるように、手段と目的は明確にする必要がある。今回は、このように感じた出来事を書いてみようと思う。

会社や職場によっても頻度は変わるとは思いますが、会議がないところはないでしょう。しかし会議は、円滑に仕事を進めていくことが目的であり、そのために意思疎通や何かを決めていく場であり、あくまでも手段であると私は思います。もちろん、会議で「こういう方向性でやっていく」などの言語化することで、チームとしての結束力を高めるメリットはあります。しかし、1ヵ月に1回や1週間に1回の頻度で、何となく会議をやっているのは、手段として正しいのでしょうか。時間が無限にあればいいとは思いますが、全員の時間を使ってまで、やる必要はないと思いますし、情報共有だけならばメールなどで共有をした方が効率的ではないでしょうか。このような場合、情報共有の方法を比較検討することが出来ていないように感じてしまいます。さらに、意味のない会議は、「この会議は意味があったのか」と疑問に思い、「自分の仕事に対する時間が奪われて無駄である」と感じるようになり、職場全体で良いことは1つもないでしょう。その結果、モチベーションも下がり、成長につながらず、悪循環に陥るでしょう。どんなことをするにしても、時間は限られているのだから、時間を天秤にかけたときに、目的を達成するために、その手段が必要であるかを考える必要はあるでしょう。

もう1つ事例を挙げてみることにしましょう。私が働いている塾では、昨年度にはなかった「面談実施率100%を目指すこと」が1つの評価項目として加えられました。比率としては高くない項目ですが、この評価には疑問をもつ方がいるでしょう。まずは、目標設定の観点から言えば、今まで出来ていないから設定されると考えれば、おかしな目標であることが分かるでしょう。さらに、評価をするためには、面談の定義を付け加える必要があると思います。その理由は、人によっては目標達成に向けて、「座って10分ヒアリングをしたら面談」と認識する人もいるからです。その結果、このような評価は、「面談することが目的」と捉える人もいるでしょう。そもそも面談は何のためにやるのかを考えたときに、「生徒にとっての課題を解決する場」であるべきだと個人的には認識しています。ここでの問題は、目標達成に向けて、具体的な目的が明示されておらず、人によって解釈が変わってしまうことに問題があります。教育業界に限らず、多くの職場では、本部や上司から、目標が言われることが多いでしょう。そのときに、目的を明示されることがチームワーク力にもつながっていくのではないかと思います。

このように書いてきましたが、無意識に手段と目的が混在してしまい違った方向に進んでしまうこともあるでしょう。そんなときに、立ち止まることが出来るのは、物事を普段から考える習慣が必要なことではないでしょうか。

【関連ブログ記事】

夏期講習・優先申込 - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

この1年間で成長したことは何だろう?

教育業界で社員として1年が経ち、この1年間で自分の成長したことは何かを少し文字に起こしてみたいと思います。私の経歴を念のため話をしておきますが、教育業界で6年間働いています。そのうち4年間(大学生)のときは、アルバイトとして、今の勤務している会社とは別のところで勤務をしていました。そこでは社員がやるような受験校面談・受講提案・アルバイト育成などの運営面にも大きく携わっていました。その結果、社員になって別の塾で勤務をしても、苦労せずに社会人として順応することが出来たことは、アルバイト時代の経験が活かされたことが要因だと思います。その結果、自分で言うのも恥ずかしいですが、今の会社でも1年目から担当することが大変とされている業務を任されたりと、期待されていることを感じながら仕事をしています。

そんな中で、この1年間を自分で振り返ったときに、勤務する会社が変わったので、「システム処理」などの業務知識量を覚えて、ひとりで出来ることは増えました。しかし、これらは1年も勤務をしていけば、誰もが出来るようになることであり、自分の成長という枠組みで考えるのは、私としては違うのではないかと考えてしまいます。つまり、私が思う成長は、勤務をしていけば、誰でも身につくような成長ではなく、自分で主体的に努力をして手に入れた成長のことを言っているのかもしれません。具体的にいえば、「リーダーシップ力」・「実行力」など、必ずしも形として残るものではないこともあるでしょう。他にも、普段の業務で忙しいと忘れがちになっている「入試情報」などにもアンテナを張っておく必要がありますが、年次が上がることに深みをもたすことで成長につながると思いますが、出来ていないような気がしています。このように書いてみると、「昨年度の自分に勝てるものは何なのか?」を考えるべきだろうし、今年度もその状態であるのは、マズイ状況であると思います。

私が勤務している会社を批判するつもりはありませんが、1年間働いてみて、「会社はきっかけを与えてくれるかもしれませんが、自己成長まで支援はしてくれないこと」を実感しました。実際に「入試変更点など入試情報が本部から連絡が来ること」や「さまざまな新しい仕事を依頼されること」があり、きっかけは与えてくれます。どのようにキャッチをして、自分のものにするかは、本人に託されています。もちろん、会社は利潤を追求するためにあるのが目的であり、子どもでもないので、そこまで支援をして欲しいという訳ではありません。しかし、私の考える自己成長を求めるのであれば、自分で考えて行動することが必要であると実感した出来事でした。

【関連リンク】

教育業界のアルバイトと社員 - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

感謝を忘れずに… - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

何のために働いていますか? - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

夏期講習・優先申込

塾・予備校では、夏休みに向けて、5月や6月頃から夏期講習の優先申込が始まるところが多いだろう。塾・予備校から、「これだけ取らないと間に合わない」などを言われて、たくさん講座を取る人も毎年いますが、「授業を取ることは手段でしかないこと」を認識してもらいたいです。もちろん、社員という立場としては、受講講座数が上がるので、嬉しいことではありますが、生徒のためになっているのかを考えたら、一概によい方向に向かっているとは限らないでしょう。そんな中で、今回は講座を取るにあたって気をつけるべきことを受験生に向けて、書いてみたいと思います。

多くの塾・予備校では、講習前に面談を実施することで、「生徒の状況に合わせて講座を提案する」ことを目的にしていますが、一方で運営面で言えば「講座数を取らせるため」という裏目的もあるでしょう。もちろん、塾・予備校もビジネスなので、講座を取らせることは大切ではあります。これは否定できない事実です。このように面談の目的はさまざまな視点で見ることも出来ますが、私が面談時に気をつけていることは、「生徒にとって根拠を明示して納得感をもって提案すること」を意識しています。その考え方は、アルバイト時代にお世話になったある塾の社員の方が教えてくれました。今回は「夏期講習の受講ポイント」というテーマで、具体的に5つの視点で見ていきたいと思います。

① 自分で学習が難しい教科・分野

塾・予備校を通うメリットの1つには、「自習の質を上げること」があると思います。間違えないでほしいことは、塾・予備校に行くことで、自習をしなくてよいことになりません。なので、苦手な教科や未習な分野は、塾・予備校をペースメーカーとして学習を進めることで、受験で間に合わずに終わることはありません。実際に苦手な教科は対策が遅れがちでもあるので、ペースメーカーになるのは大きなメリットになります。他にも、分からない箇所を質問することも出来たり、自分で教科書や参考書を読んで理解するよりも、効率的に学習をすることが出来ます。そのため、自分で学習が難しい教科・分野は受講するときの優先順位は高くなります。

② 受験対策が遅れている教科

国公立大学志願者には注意をしてもらいたいのですが、文系でいえば「数学・理科」、理系でいえば「国語・社会」の対策は十分と言えるのでしょうか。もちろん、大学の配点によって、どのくらい力を入れてくるのかは変わりますが、対策をしなければいい結果を出すことは出来ません。この夏休みまでに最低限やるべきことは、全範囲の学習を1周は終わらせることが必要となります。また、夏休み後半で共通テスト対策が少し始められるとベストであると思います。2次試験で使用しない教科は、あまり時間をかけずに点数を取れたいところではあるので、共通テスト科目だからこそ、塾・予備校を利用することで、効率的に勉強を進めるようにしていきましょう。

③ 未習範囲が多い教科 

現役生の地歴・理科にありがちですが、全範囲の学習が終わるのが11月以降の場合は、これらの分野は夏休みを利用して勉強をしないと間に合わなくなります。実際に、過去問対策が遅れてしまった結果、対策が十分に出来ず、足を引っ張ってしまい、合格が出来ないということもあります。まずは1周を終わらせることをゴールに夏休みは勉強をしていきたいですし、自分で勉強するには時間がかかってしまうので、未習範囲は塾・予備校を使って、効率よく勉強をすることが重要になります。

④ 志望校を見据えた、大学の過去問対策

夏休みの段階で志望校とのギャップを見ておくことは重要になります。「自分に何が足りないのか」を志望校レベルで知ることで、補強することが可能になります。今の段階で過去問を解き、自分で客観的に何が足りていないのかを把握するのは、自分だけの過去問演習では難しいので、塾・予備校の授業を活用していくことがおすすめです。また大学によって、「どのような出題がされるのか」や「どの分野が出題されやすい」のかを知ることも出来るので、2学期にやるべきことが明確になります。あくまでも、ここでは「把握すること」が目的であり、具体的な対策は「10月以降」で十分なので、夏休み以降の勉強効率を上げることにつながります。

⑤ 定着度の確認

夏休みまでに出来るようにならなければいけないことは、「知識量」を増やすことです。これは、2学期になると、過去問を解いたりすることもあるので、今しか出来ないことになります。例えば、英文法や古典文法の定着度合いを見たときに、模試の問題では量が少ないため確認することが難しいです。このように定着度を確認するために、夏期講習を利用するのもいいかと思いますが、優先順番は低いでしょう。

このように「夏期講習の受講で気をつけるべきこと」を述べてきました。塾・予備校は、あくまでも「効率的に勉強をするため」の手段でしかありません。何でもかんでも講座を取ればよいということではなく、目的意識をもって受講することに本当の意味があります。そんなことを念頭に入れながら、上手に夏期講習を利用してもらいたいですね。