akshota0407の日記

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2021年2月18日 早稲田大学 人間科学部 第1問(Ⅰ) 解答速報

今回は早稲田大学人間科学部の第1問(i)を見ていくことにする。著作権の関係で英文を掲載することは出来ないが、河合塾代々木ゼミナールの解答速報では、期間限定で問題を掲載されているので、参考にしていただけるとよいのではないだろうか。今年の第1問(i)は「オンライン授業」に関する内容であり、読んでいて身近な内容でもあり、興味深い内容であった。設問も難しくないため、全問正解または1問ミスぐらいまでが合格ラインになるだろう。ここからは、設問解説・語句リスト・和訳を掲載しておくことにする。

[解答・解説編]

1: What is the total percentage of college students who have some online class experience?

(A) 15.4%   (B) 17.6%   (C) 33%  (D) 66%

[解説] 設問では「オンライン授業を受けている大学生は全体で何%であるか」という設問であるから、¶1第2文で「大学生の33%が少なくとも1つのオンライン授業を受講しています」と記述されていることから、(C)が正解となる。

2: How can the trend in online education participation be described?

(A) Decreasing  (B) Increasing  (C) Steady  (D) Not enough information given

[解説] ¶1第3文で「各統計において、2011年以来継続している傾向があり、前年よりも増加している」と記述されていることから、(B)が正解となる。

3: What is NOT increased through the use of online education?

(A) Access  (B) Cost  (C) Enrollment  (D) Flexibility

[解説] 設問では「オンライン教育の使用を通して、増えないものは何か」という設問であるが、¶2第1文で「コストを削減する」と記載されていることから、(B)が正解である。ちなみに、(A)は¶2 第3文、(C)「入学者」は¶2 第4文、(D)は¶2 第2文に記載されており、内容的にも正しいことが読み取れる。

4: How are the educational benefits of online courses described?

(A) Extensive  (B) Promising  (C) Substantial  (D) Unclear

[解説] ¶3 第1文で「オンライン教育の教育的な恩恵はあまり明確ではありません。」と記載されていることから、「明らかではない」という意味の(D)が正解となる。

[他の選択肢] (A) 広範囲にわたる  (B) 有望な  (C) 実体のある  (D) 明らかではない

 

[語句リスト]

¶1  compete「競う」・statistic「統計」・coursework「教育プログラム」

exclusively「~だけ・独占的に」・prior「前の・先の」・advocate「主唱者・支持者」

harbor「(罪人などを)かくまう・心に抱く」・detrimental 「有害な」

¶2  benefit「恩恵」・seek「~を探し求める」・flexibility「柔軟性」・educational「教育的な」・catalog「目録・一覧表・大学要覧」・as opposed to A 「Aとは対照的に」・physical「物理的に」・accommodate「収容する」・provost「学務担当副総長」

¶3  institution「機関・研究所」・substantially「十分に・大いに」・traditional「従来の」・impact A「Aの影響を与える」・drop out A 「Aを中退する」・editorialize「社説に書く・意見を述べる」・distress「苦痛」・threat「~を脅かす」・shortchange「騙す」・vulnerable「傷つきやすい・攻撃されやすい」

 

[和訳]

  今日の大学生のますます多くの人に対して、スクリーンタイム(オンライン授業)はシートタイム(対面授業)と競合しています。2016年~2017年の最新の統計によると、大学生の33%が少なくとも1つのオンライン授業を受講しています。そのうち、17.6%がオンライン授業と対面授業の教育プログラムを受講しており、15.4%がオンライン授業のみを受講しています。各統計は、2011年以来継続している傾向であり、前年より増加を示しています。オンライン教育の支持者はこの増加をすぐに祝いますが、高等教育のスクリーンタイム(オンライン授業)の増加は、いくつか有害な結果をもたらすと心に抱くかもしれません。

  オンライン授業には明らかな恩恵があります。オンライン授業は、コストを削減し、スケジュールの柔軟性を求めている働く学生に人気があります。多くのキャンパスでは、オンライン授業は、教育のアクセスも向上しています。Orlando Sentinelの報告は、例えばオンライン授業が豊富なセントラルフロリダ大学(UCF)は、物理的にキャンパスで収容できる40,000人とは対照的に、このオンライン授業のおかげで66,000人に提供することができる。UCFのデジタル学習担当副学長であるThomas Cavanaghは、オンラインサービスの需要はさらに増加していると説明しています。「学生たちは明らかに彼らの行動で投票しています」と彼は言います。

  しかし、オンライン授業の教育的な恩恵はあまり明確ではありません。ブルッキングス研究所の報告書によると、オンライン授業を受講する学生は、「従来の対面授業の学生よりも成績が大幅に低下して、これらのオンライン授業での経験は、将来の授業の成績と大学を中退する可能性にも影響を与えます。」2013年に社説で書かれたニューヨークタイムズの意見ページでは、「オンライン革命」は「最も傷つきやすい学生を騙す」のと同じような「苦痛」を脅かしていました。