akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

正しい知識を得ることの大切さ

昨日のことにはなりますが、東京では新型コロナウイルスの蔓延により、4回目の緊急事態宣言が適用されることが決まり、依然としてコロナウイルスの猛威は止まらない状況が続いています。そんな状況の中で、私の身近な人でも、PCR検査で陽性が出たりと、他人ごととは言えない状況まで来ています。その結果、より一層の感染対策をしなければと思うようになったり、コロナウイルスに対する考え方も変わってきました。その一方で、新型コロナウイルスにかかりたくないという一心から、PCR監査で陽性になった人を差別することにもなり得たり、そもそもPCR検査の精度がどのくらいなのかといった正しい知識をしなければいけないという考え方も同時にもつようになりました。そこで今回は、PCR検査の精度について書いてみようと思います。

多くのニュース番組では、新型コロナウイルスの報道が行われていますが、挙げられている内容を見ると、陽性者数に着眼した内容や蔓延防止重点措置などの政策に関するニュースが多いと思います。その結果、PCR検査の精度について報じている番組は少ないと思います。そもそもPCR検査の精度が良くなければ、検査の意味をなさないことは分かると思います。しかし、多くの報道では、暗黙の了解で知っている前提で議論がなされています。そこには、報道に関する問題点があるのかもしれません。

さて話は元に戻すと、PCR検査の精度はどのくらいかを見ていくと、日本プライマリ・ケア連合学会の診療の手引きによると、感度(新型コロナウイルスに感染している人に検査をして、正確に陽性という結果が得られる割合)は30~70%程度、特異度(感染していない人に検査をして、正確に陰性という結果が得られる割合)は99%以上と推定されています。つまり、PCR検査では陽性と判断されて陰性である割合が高いということが言えます。一方で、陰性に関しては「ほば間違いなく」判定できると言えることになります。このことから、PCR検査で陽性と判断されたからといって必ずしも陽性者とは限らない。(安心して大丈夫という理由にはなりませんが...)

私も身の回りでコロナの陽性者が出たときは、自分が感染していないのか心配したり、言葉では言っていなくても相手からすれば、「コロナ感染者」というラベルを貼られた気持ちになり不快な思いをさせてしまったかもしれません。感染予防をしていくことは大切ではあるが、そのことで差別や排除につながってはいけません。このようなPCR検査の知識を知っていれば、そのような態度も少しは軽減されるかもしれません。このような経験を通して、感染予防に今までは焦点を当ててきた自分ではあるが、それだけの視点では足りないことを痛感させられました。コロナウイルスの影響は依然として収まらない中で、固定概念に囚われず正しい知識を得ることは大切なのかもしれません。