akshota0407の日記

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「利他」について考えてみる!

先日のことではあるが、駿台の夏期講習「入試突破のスーパー・トライアングル」を受講するために、お茶の水校に行きました。この授業は、駿台トップ講師の大島保彦先生(英語科)、雲幸一郎先生(数学科)、霜栄先生(現代文科)の3名がそれぞれの分野について授業を行いながら、それぞれの教科に対する共通項や違いを見出しながら、教科横断的な視点をもちながら、授業を進めていく講座である。なので、この講座は入試で点数を取るための講座というよりは、教養を深めることが目的の講座であり、予備校としては異色な講座である。今回は、この講座の現代文テーマであった「利他」について考察します。

今回も現代文の霜先生パートから授業が始まり、テーマは「利他」に関する複数テキストを題材としたオリジナル問題であった。このことを通して、私が「利他」について考えたことをいくつか具体的に紹介すると、新型コロナウイルスの影響により、他者との関係が希薄になることで、他者を深く考えるようになり、孤独を感じることもあったでしょう。その一方で、不要な関係性を切ることにも成功をしたかもしれません。例えば、近所付き合いや会社の飲み会などは無くなり、プライベートをより強いものにした背景にもなるかもしれません。その結果、「個」が強くなっていき、「集団」における存在を忘れがちになり、自分さえ良ければよいという発想は強くなっていくのではないでしょうか。ここからは、広い視点で「個」を考えてみることにしましょう。世界から見て、日本という集団を1つの「個」と見たときに、日本さえ良ければよいのでしょうか。このような考え方で巻き起こったのが、「新型コロナウイルスのワクチンの取り合い」に発展したいったのです。このように考えると、「個」が強くなっていっている社会だからこそ、「利他」を考える重要性が高まっていると言えるのかもしれません。

他にも「利他」を考える上で重要な視点のもう1つが「労働」という観点です。現在は機械化されたり、AIやロボットなどが活躍しており、人間の力を必要としない自動化する社会がますます増えていく中で、私たちが「労働」することの意味付けも今後は重要になってくるでしょう。そんな中で、人間にしか出来ないことには「感情」が大きく関わっていると思います。例えば、カフェで店員さんがコーヒーを出してくれるときに、笑顔で渡してくれれば、元気をもらえたりする経験があると思います。一方で、ロボットが笑顔でコーヒーを渡してくれても、同じようには感じないのではないでしょうか。このように、感情を与えたり受け取ったりすることが出来るのが、人間が働く意味合いにつながってくるのではないかと思います。もちろん、プラスの側面もある一方で「感情」はマイナスに働くこともあるので注意をする必要もあります。それだけでなく、「感情」は他者と比較することで生まれ、「好き」や「嫌い」などの感情も生まれていきます。以上のことをまとめると、労働という観点でも「利他」は重要であり、「ホスピタリティー」は人間にしか出来ない特有なことであると言えるでしょう。

このように「利他」に関して見ていくことで分かったことも多いと思いますが、現代文という学問的なアプローチだけでなく、私たちの考え方や今後の人生観にも影響をするテーマであるのかもしれませんね。(「利他」に関する内容でかなりの字数を使ってしまったので、他教科の概要については、後日続編で掲載を行います)

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