akshota0407の日記

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今後の塾・予備校業界を考える!

先日、東進ハイスクールを運営する株式会社ナガセが2022年4~6月期の決算報告を行っている。実際にインターネット上でも見ることが出来るので、概要欄にリンク先を掲載しておくので、気になる方はぜび見ていただければと思います。今回はこのデータから、読み取れることを今後の予備校業界について考えてみたいと思います。

日本経済新聞の記事によれば、『ナガセが21日発表した2022年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比12倍の9億3700万円だった。売上高は11%増の110億円、営業利益は3.5倍の4億円だった。運営する「イトマンスイミングスクール」が好調だったことや、小・中学生の受講が堅調だったことなどが寄与した』と報告されている。この記事を読んで、驚いた方もいるかもしれませんが、ナガセは、大学受験の東進ハイスクール東進衛星予備校のイメージが強く、スイミング事業を行っていないと思った方もいるでしょう。ナガセは、東進ハイスクール東進衛星予備校以外にも、大学受験の対面授業を行っている早稲田塾、中学受験をする人は知らない四谷大塚、スイミング事業としてイトマンスイミングなどのさまざまな教育に携わっており、教育業界の中でも、かなり大規模な会社である。先ほど紹介した日本経済新聞の記事には、「純利益が前年同期比12倍」とあり、純利益を伸ばしているが、部門別に見ていくと必ずしも昨年度よりも増収しているわけではない。

実際に、東進ハイスクール東進衛星予備校早稲田塾等が含まれる「高校生部門」に着目すると、2022年4~6月の決算報告では、『セグメント売上高は6,077百万円(前年同期比0.9%減)、セグメント利益は1,108百万円(前年同期比7.7%減)』と報告されている。これは、2020年第2四半期7月~9月以来のともに前年比減少であり、売上高と利益のどちらを指標にするかは難しいが、前年比よりも減少をしていることは読み取れる。少子化やコロナ化の影響もあるとは思うが、教育業界でかなり上手くいっている会社でも、高校生部門には限界点に達していることが示唆できるだろう。つまり、大学受験というフィールドだけでは、生き残りが難しくなるだろう。だからこそ、ナガセは高校生部門だけに頼らず、さまざまな部門を通して、利潤を追求することで会社として成長しているのである。このことからも分かるように、塾・予備校が生き残っていくためには、新たな施策を考えることが求められる時代になっているでしょう。このことは前々から教育業界が抱える「少子化問題」などもあったけど、売上という数値で現れたと言っていいのではないだろうか。どのように生き残っていくのかをそれぞれが考えて行動に移せないと、気付いたときには既に遅く、淘汰されてしまうのかもしれません。

 

【参考文献】

ナガセ4~6月、純利益12倍に 施設売却で特別益計上  :日本経済新聞 (nikkei.com)

2023年3月期第1四半期決算短信_62d8f1db6d892.pdf (toshin.com)

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