akshota0407の日記

自分自身が書きたいことや伝えたいことを書くブログです。

fate or destiny

現在、フジテレビ系列では毎週木曜日22時から「純愛ディソナンス」というドラマが放送されている。このドラマは、2つの時系列で描かれており、1つ目の時系列は、和泉冴(吉川愛)が高校時代であり、家族の問題を抱える和泉冴に対して、その当時の担任である新田正樹(中島裕翔)に惹かれ合う。お互いが恋愛感情を抱くようになり、周囲からは許されることもなく、正樹は退職をすることになり、2人の関係は引き裂かれてしまう。

次に2つ目の時系列は、5年後が舞台となっていて、冴と正樹が偶然の再会を果たすことになるが、正樹は教師のときに同僚であった碓井愛菜美(比嘉愛未)と結婚をしていたのであった。冴と正樹は、5年前から前に進まないといけないが、心の中では忘れることの出来ない感情が芽生えていた。二人の関係がどのようになるのか今後の展開に注目である。

ここまではドラマの紹介をしてきましたが、このブログで着目したいのは、「純愛ディソナンス」の主題歌がHey! Say! JUMPが楽曲提供をしている「fate or destiny」です。主題歌を日本語に訳してみると、「運命または運命」となり、日本語では区別が出来ませんが、英語ではニュアンスや使い方が異なります。今回は久しぶりに英語をテーマに「fate」と「destiny」の使い分けを紹介していきたいと思います。

まずは辞書的な意味から考えてみます。最初に「fate」を、ロングマン英英辞典で調べると、"the things that happen to someone or something, especially unpleasant things that end their existence or end a particular period"と掲載されています。このことから、「fate」は「不快な(マイナス面を伴う)どうしようも出来ないこと」を表しており、プラス面の未来では使用しません。

一方で「destiny」についてを、同様に調べると、"the things that will happen to someone in the future, especially those that cannot be changed or controlled "と掲載されています。つまり、「destiny」は「将来、誰かに起こり得るだろう変更または制御出来ないこと」を表している。さらに、「will」が用いられていることから、ほぼ確実的な未来「~するだろう」を表すが、裏を返せば「変更不可能」であることを表していないので、「fate」よりも変更不可能というニュアンスは薄く、希望的観測値が高い運命を指している。

ロングマン英英辞典からは、2点にまとめることが出来る。1つ目は、「destiny」はマイナスの運命に用いられ、「fate」はプラス面・マイナスの面のどちらでも使用することが出来る。さらに2つ目は、「destiny」よりも「fate」の方が「変更不可能」であり、定められた運命という意味合いが強いことが分かります。このことからも、日本語では同じ「運命」となりますが、意味合いやニュアンスが異なることが分かります。

さて、ここからは「純愛ディソナンス」の主題歌の「fate or destiny」が意味を推察していきたいと思います。ドラマは、冒頭部分でも紹介をしましたが、冴と正樹の恋を描いた作品であるので、「結ばれる運命であるのか(fate)」それとも「結ばれない運命なのか(destiny)」を表しているのでしょう。さて、最後になりますが、次回は第6話で、ドラマも後半に差し掛かります。冴と正樹の恋はどちらの「運命」を向かえることになるのか、最後まで見逃せません。

【参考文献】

「運命」の英語「fate」と「destiny」の意味の違いと使い分け - WURK[ワーク] (eigobu.jp)

英語で運命は5種類|fateとdestinyの意味の違いと使い方 (eigo.plus)

『今夜、世界からこの恋が消えても』という映画を観て

先日、映画館に行く機会があり、『今夜、世界からこの恋を消えても』という映画を観に行きました。いつも教育に関する内容でブログを書いていますが、今回は映画の感想をブログで紹介してみたいと思います。

この映画は、高校生の恋愛映画であり、神谷透(道枝駿佑)が日野真織(福本莉子)に告白することから始まる。真織は透に秘密を隠したまま、この告白を受け入れ、ある日、透と真織はデートに行き、海に出かけることになる。そこで、透が作った昼ご飯を食べ終わると、気持ちよくなり、眠りについてしまう。そして、眠りから起きた真織に透は話をかけるのだが、真織は何が起こっているのか分からない状況になり、その場を立ち去ることになる。その時に初めて、透は初めて真織から、前向性健忘という病気で、寝てしまうと記憶がなくなることを知らされる。そんな状況を受け入れた中で、透は真織と向き合うことを決断するのであった。

ここまでが公式ホームページでもエピソードとして書かれていたり、映画のタイトルである『今夜、世界からこの恋が消えても』から推測が出来るでしょう。

ここで話は少し脱線をすることになりますが、前向性健忘について考えてみます。前向性健忘は、『大きなストレスや脳への異変により異変があった以後の記憶が薄らぐ症状で、原因は記憶と深い関係のある側頭葉が強い衝撃を受けたことによるもの』とされている。あくまでも、異変があった以後の記憶に影響をして、それ以前の記憶は残っているのが特徴的である。なお記憶がいつ戻るかは、状況により異なり、永遠に戻らないこともあるそうだ。なおこの映画では、高校1年生のときに交通事故に遭ったことが原因という設定になっている。また前向性健忘は世界仰天ニュースでも取り上げられたこともあり、このときにはラグビーの試合中に脳震盪を起こしたことが原因で起こった。その他にも、『べンゾシアセピン系睡眠薬では、服用後あるいは一定期間または夜間に中途覚醒したときのことを記憶していないという前向性健忘がみられる。また用量を増やした時やアルコールとの併用でみられること』もあるとされている。さまざまな事例もある中で、記憶がなくなってしまうということは、日常生活に大きな影響を及ぼすでしょう。今回の映画は「恋愛」をテーマとしているため、日常生活での苦労をリアルに表現はされていませんでしたが、他者と関わることが多い学校生活や学習面でも大きな困難が前向性健忘にはあるのではないかと思います。

さて話を映画の内容に戻すと、前向性健忘の真織は寝てしまうと忘れてしまうので、普段から忘れてはいけないことをノートにメモを取り、翌朝に必ず見る習慣をしていました。もちろん、透と付き合い始めてからの内容も書くようになり、ノートには思い出が綴られていました。その一方で、透には真織に隠していたことがありました。それは心臓が弱いということで、透と真織の友達である泉(古川琴音)には、そのことを伝えていました。さらに透は泉に、万が一のことがあれば、真織が記録しているノートに出てくる透を消して欲しいということを依頼しました。その後透は心肺停止となり、亡くなってしまい、泉は透の言われた通りに、ノートに出てくる透を泉に変えることで、真織の中から透の存在を消すことに成功をしましたが、泉にはモヤモヤした気持ちが残りました。そんな中で、絵を描くのが得意な真織は、誰かは分からないけど透の絵を描いていました。これは同じような経験を繰り返すことで、記憶に残る手続き記憶として残っていたのです。これを見てしまった泉は、真織に透との出来事について話をすることにしたのでした。

さてここからが本題になります。それは、もし自分が泉の立場であれば、「真織は透を知らない状態にしておくのか」あるいは「真織に透の存在を知らせるのか」のどちらを選択すれば、真織にとって幸せになるのかということです。もちろん答えはないだろうし、透は真織を悲しませないように配慮をした選択であるし、真織の性格によるかもしれませんが、難しい問いではないでしょうか。私はこの映画を通して、他人にとっての幸せを考えさせられたのでした。

 

【関連サイト】

『今夜、世界からこの恋が消えても』公式サイト (toho.co.jp)

前向性健忘とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

毎日記憶がリセットされる高校生|ザ!世界仰天ニュース|日本テレビ (ntv.co.jp)

 

【関連ブログ】

「余命10年」という映画を観て - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

『カリスマ講師だけに頼らず、アプリ授業で地方開拓』

教育業界に働いている私は、業界の情報収集をするために週に1回の頻度ではあるが、日本経済新聞ホームページにある「教育業界」のニュースを見るようにしている。そんな中で、「駿台、カリスマ講師だけに頼らず、アプリ授業を地方開拓」という記事を見つけた。この記事では、駿河台予備校(駿台)に取材をして得られた記事であり、現在の予備校業界がどのような実態であり、どのように今後を展開しているのかを具体的に述べられている記事としては貴重なのではないでしょうか。今回は、この記事の内容を題材として、今後の塾・予備校業界について、考えてみたいと思います。

記事にも書かれておりますが、少子化の影響や浪人生の減少が教育業界に大きな打撃となっている。さらに、大学入試改革による総合型選抜や推薦入試、個別指導、インターネットの普及による映像授業、武田塾のように勉強の管理をしてくれる塾、このように顧客のニーズが分散化していることも大きな要因とも考えられる。その結果、大手予備校でも生徒数を確保することに苦戦を強いられているのではないだろうか。

そんな状況の中で、大手予備校が塾や中堅予備校に勝てる最大の武器は「指導力のあるカリスマ講師」が授業をしていることではないかと思う。業界トップクラスの講師は、授業が分かりやすいだけでなく、勉強に対するモチベーションを上げてくれる講師も多くいるだろう。そのような環境を与えてくれるのが、大手予備校の強みではないだろうか。しかし、この記事にも書かれているが、カリスマ講師だけで生き残りをかけることが難しくなっている。その理由には、顧客のニーズには「個」にニーズを求める顧客が増えており、実際に個別指導の需要が高まっているのも現状である。そんな中で、集団授業を前提としている予備校でも、カリスマ講師が授業をするだけではなく、「個」に焦点を当てるための授業が問われている。つまり、従来の予備校で求められていたことと異なっており、時の移り変わりに順応しなければ、生き残っていくことが難しくなっているだろう。

この記事では、「個」に焦点を当てるために駿台が行っている取り組みが記載されており、高卒生コースの授業の一部では、授業中に生徒がタブレットに解答を記入して、講師は生徒の回答状況などを手元のタブレットで確認をして、進捗が遅れている生徒には声をかけながら、授業を進めている。このときに使用しているのが、駿台が独自に開発したIT教材「SLME(スルメ)」であり、利用者の習熟度に合わせてヒントを提示し、問題の解き方を習得できるよう作られており、集団授業でありながら、個に焦点が当てられるような授業に役立てている。さらに、面談などを担当する「担任」の役割にも変化が出ており、「勉強を教えるだけではなく、モチベーションの維持・向上をするのも予備校の役目だ」と山畔専務理事は述べている。2020年にはコーチング研修を導入しており、担任の質を底上げすることにも注力をしている。このように、求められるニーズに対応が出来るような取り組みを駿台は行っている。

他にも、さまざまなニーズに対応をするために、21年春から完全オンラインの講座も始めた。オンラインでのリアルタイム講義とAI教材、担任による指導などを組み合わせた講座で、これまで取り込めていなかった地方の生徒が、「実際に校舎に通っているのとほぼ同じサービスが受けられる」と駿台の山畔清明専務理事は伝えている駿台のオンライン授業の特徴は、リアルタイムにこだわったことで、他社のスタディサプリや学研プライムゼミと差別化をしたのが特徴的でした。このように、新たな顧客を獲得することにも力を入れていました。

このように顧客を拡大化しており、現在駿台は、『これまでの予備校とは全く異なるものになっており、逆にそうしなければ生徒を集めることは難しくなると感じている』と山畔清明専務理事は述べている。その一方で、『オンライン講座が定着したとしても、校舎が大事だということに変わりはない。需要は多様化しているので、校舎に通いたいというニーズはなくならないだろう。自分である程度学習が進められる生徒はリモートでも困らないが、自主的に勉強するのが難しい人ほど対面での学習効果が高い。オンライン講座を受講してもらう場合でも、夏休みの時期は対面の講習会を推奨するなどの取り組みもしていきたい』と山畔清明専務理事は述べている。このことは、カリスマ講師、AI教材、オンライン授業などさまざまな材料を使いながら、どれかに固執するわけではなく、それぞれのメリットを活かしながら、生き残っていく姿勢を感じとることが出来るでしょう。

実際に大手予備校は、従来通りのまま変化をしなければ残り続けることは難しいと思いますが、予備校だからこそ提供できるものは数多く存在します。私の考える予備校の強みは「講師」や「テキスト」の質という面で、どこにも勝つことが出来ないのはないでしょうか。しかし、ここ数年で駿台河合塾のパンフレットから、講師紹介が無くなっていたり、予備校の強みが打ち消されている状態があります。予備校が生き残っていくためには、強みと弱みを把握して、強みは伸ばし、弱みは強化をしていくことが必要になる時代に変わるでしょう。

【参考文献】

駿台、カリスマ講師だけに頼らず アプリ授業で地方開拓  :日本経済新聞 (nikkei.com)

今後の塾・予備校業界を考える! - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

方針転換の重要性 - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

教育業界の今後について【大手予備校】 - akshota0407の日記 (hatenablog.jp)

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